バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

またハノイ来た

 今日からハノイに来ている。昨日の明け方にクレジットカードがATMに吸い込まれてしまい、ちょっと厄介な状況だけども。知人に会うなどの目的のために。今回は結構遊び感覚。去年、ちょうど1年前に来たときは長袖持ってきたのにタイより暑かった。今回はどうか心配だったけども、超寒いw 日中で23℃くらい。日本からしたらまだ余裕だろうが、タイから来た身にはかなりきつい。ハーパンにしなくてよかった。ただ、宿に帰って来てから気がついたけど、穿いてきたチノパンの股の部分が破れてた。これ、どっかで同じことしてるんだよね、俺。去年のハノイかな?
 知人Y氏はバンコクで会って、ハノイの不動産などについて取材させてもらった方で、すごくおもしろい。最初に会ったのは今年かちょうど1年前か。次はこの前の日本滞在で渋谷にて。それで今回3回目でハノイ。一度も同じ街、同じ国で会ったことがない。この3首都の中で一番会うのが困難だったのが日本っていうね。ちょっと思ったんだけども外国で暮らしていると感覚が鈍るのか、それとも俺なんかは日本が外国に感じるからか、外国で待ち合わせ成功っても特になにも思わないというか。今思い返してみて同じところで会ってないなと思っただけで、変な感じ。
 それからかつてGダイで活躍したMCジーダイもまたハノイにいて、夕方から飲んだ。牛肉のフォーに連れて行ってもらったんだけど、超うまかった。フォーって腰がなくて、クイッティアオと比べて格下って俺は思ってたので、これまで食べようとしたことはなかった。でも、これで見方が変わったね。人気店らしく、途中から日本人の客がわんさか入ってきて我々の席の周辺に座りだしたため、店内のちょうど半分が線を引いたように日本人だらけになったw こんなことあるんだな。
 そのあと旧市街に戻り、ここにしましょうと入った店が、前回シンカフェの本物を探し疲れて入ったバーだった。その前日にも入っているし、その前の滞在、そして2015年1月にも入っていて、知らず4滞在連続入店を果たした。何気にいい店なのかもな。ひとり5杯ずつくらい飲んだのに、タイバーツで800くらい。安っ! ハノイ、いいわあw

国王が崩御して

 長い間入退院を繰り返し、今年に入ってからは特に健康面で危ないニュースが流れていたタイの国王が、13日、崩御された。当日はちょうどパタヤから戻ってくるときで、夕方の段階でタイ人の間で崩御のニュースが拡散された。これは公務員あるいは政治家に先に送られた情報が民間に出てしまった結果だ。正式発表は同日の夜19時の放送だった。
 当日にしても翌日にしても、実にタイは日常的であった。黒い服を着る人が多く、BTS車内のTV広告が取りやめになっていたりする以外は、臨時休業する店や企業の方が圧倒的に少なくて、本当に普通の日でしかなかった。昭和天皇崩御したときは俺は11歳で、記憶ははっきりしているものではないけど、もっと暗いイメージがあったと思う。少なくとも天皇に関する番組ばかりをテレビは放映し、バラエティー番組なんてなんにもやってなくて、レンタルビデオを観ていたような。タイはもっと静かな雰囲気になるのかと思ったら、逆になにも起こらなかった。
 13日の深夜には王位継承は皇太子ということが決まったようで、一部で囁かれていたほかの王位継承権保有者と争うのではないかということもあったが、結局、なにも起こらなかったし、皇太子も国民感情に配慮する形で即位はまだ先になりそうだ。
 14日は打ち合わせがあり、そのあと運河ボートで王宮の方に行ってみようとしたが、伊勢丹前で断念した。というのは、ちょうど国王の棺がシリラート病院から出る時間に近く、タイ人が最後のお別れにと王宮周辺に殺到。その人々が運河ボートを使うもんだから、乗船率が100%を余裕で超えていた。車ならともかく、船でこの客数は多すぎだし。恐くなって降りた。
 それで、ちょうど伊勢丹の前の大型ビジョンで音声はないものの、シリラート病院などのライブ中継があり、それを観た。車列が現れると周辺ですすり泣く声が聞こえた。伊勢丹(あるいはセントラル・ワールド館内かも)の館内では棺の車列が病院を出たことと王を讃える言葉が放送された。
 道端ではちゃっかり黒い服を売る店も多く、商魂のたくましさを感じさせる。少なくとも商活動は崩御された日から今日までなんら変わることなく営まれている。パッポンのゴーゴーバーなども普通に営業しているほどだ。
 日本のニュースではタイの経済活動が停滞し、人々がスーパーなどに買い出しに殺到していたり、殺伐とした雰囲気になっているといった報道があったらしい。でも、実際にはなんにも起きていない。旅行を中止する理由もないし、食事をするのに不便なことも一切ない。驚くくらい、日常的だ。今日見かけたニュースでは、黒服を着ていないだとかで暴動が起きているといったタイトルがあった。プーケット辺りのようだけども、ほかにそんな話はない。日本の震災の「不謹慎」をそのままなぞっているのだろうが、そんなことは俺が知るかぎりの中ではバンコクでは起きていない。
 とりあえず、向こう1ヶ月間はイベントなどは軒並み自粛となるようだが、それ以外では公務員が1年間喪に服すだけで、政府は国民になにかを強制してもいない。とにかく普通の日常で、正直、住んでいる外国人がこんなものなのかと驚いているくらいだ。年末年始にタイ旅行を計画している人は中止は考えなくていいと思う(ただ、現状の話で、この先どうなるかはわからないけど)。
 いい意味でも悪い意味でも、2006年から続く政情不安で、タイ人や在住外国人はこういった悲しい出来事に慣れてしまったのかもしれない。平均寿命が74歳くらいのタイ人なので、ほとんどのタイ人が国王の崩御を初めて体験した(プーミポンアドゥンヤデート国王は今年の6月で即位70年だった)。混乱があってもよさそうなものだったが、2006年から年に1回はなにかが起こっていたので、2014年の現状最後のクーデターでは国民は疲弊して、完全に受け入れた状態になり、今の軍政が続いている。国王陛下が12月で89歳を迎えることをタイ人は当たり前のように信じていたけれどもこういった事態になり、しかし、悲しみを心に秘めながら、あくまでも混乱は起きていない。むしろ、この機会にタイ人の心はひとつにまとまったかもしれないと感じるほどだ。
 近日、俺も王宮の方に行ってみようかなと思っている。

試し書き by Surface3

 なんか全然書き込んでなかったな。なんか忙しいというか、また落ち込んでて。人間そう簡単に変われないもんだ。
 唐突にSurface3を買ってしまった。それで今、これを使って試し書きをしている。自宅のノートパソコンは超でかくて、持ち運びに苦労していた。もともと自宅で使うつもりだったから、移動を想定していなかった。買ったときはまだ会社員だったしね。
 東芝のパソコンの長持ち感はすごいね。買ったのってもう7年8年前だと思う。それでもいまだに普通に使えるし。バッテリーは死んでいるけどね。日本に戻ってパソコン見たけど、数年前のモデルなのにどうもスペックもいいみたいで、同じレベルあるいはそれ以上を求めると20万円くらいになる。だから、しばらくは使い続けなければならないと思う。
 というわけで、持ち運びが大変な上にバッテリー死んでいるから移動中使えないし、そろそろ機械的に寿命が近い可能性があるからあまり負荷をかけたくないという理由で、ノートパソコンは完全自宅用にし、薄い低スペックのノートを買おうと先月くらいからたまにパワーバイとかで見ていた。
 で、まあアンチマックだし、そもそもITに疎いしで、なにがいいんだかさっぱり。そうしているうちにSurfaceを見かけて、こんなんがあるのか! と。で、バカだから、もうそれしか見えなくなり。
 ただ、買って使いこなせないのでは? とか、買ってみたら低スペック過ぎて使えないのでは? という心配でなかなか手が出ず。そもそも買う金をどこから持ってくるのかとw 10年位前にも一度ノートパソコンを買おうと思って見に行ったことがあって、散々スペックとか値段とか1時間くらいかけていろいろ訊いて、やっぱりやめたと買わなかったことがある。アムが恥ずかしいって超怒ってたな。
 そんな中、取材でリニューアルオープンしたパンティッププラザに行った。上の階から見ていこうと。パンティップの最上階はパワーバイのライバルともいえるITシティ。で、そこにもSurface売り場があるわけよ。それで2000バーツの値引きと5000バーツくらいのドッグ(? なんか自宅で使うときの台みたいなの)をつけると言われた。
 ドッグはともかく、キーパッド合わせて2.1万バーツ、大体6.6万円くらいで買えそう。パワーバイよりちょっと安いかもってところ。日本では価格ドットコムだとタブレット部分だけで安いのが7.8万円くらい。超安いじゃない? と思って買ってしまった。衝動買いだね。そのあと荷物になってしまって取材大変だったし。
 というわけで、買ってから5日くらい経ったんだけども、いまだに機能がよくわからないし、自分好みの設定に仕上がっていない。そして、思い出したようにブログでキーパッドの練習をしてみているわけで。とりあえず、再来週のベトナム取材で本領を発揮してほしいね。買った以上はこれでそれ以上の稼ぎを得なければ!www