ソンクラーンが中止に!?
年1回のタイ人の楽しみであるソンクラーンが、今年は例の病気のせいで軒並み中止になるようで。水かけ祭はタイ全土がバトルフィールドになるから中止もなにもないけれど、カオサン通りとか商業施設とか、パタヤとかの特定のエリアでイベントとして開催される水かけ祭が中止になるようだ。
とはいえ、在住日本人なんかはみんな喜んでいるのでは? この時期、在住日本人はみんな濡れることを嫌って引きこもる傾向にある。3月、あるいは4月の頭から準備をして、海外逃亡組以外はDVDを買ってきたり、酒や食事を買いだめ、外に出ないようにしている。
でも、意外と楽しいものよ、ソンクラーンも。オレなんかもあまり出ない派だったけど、子どもが水かけで遊べるようになって、一緒に行っていて、なんか楽しいなと。カオサンはちょっとアグレッシブだし、シーロムは下品なので、よく行くのはセントラル・ワールドだ。ここは昼間もやっているし、あまり変な人もいないし。イベントもあるし、以前は給水所も無料だった。
なにより、女の子たちと間近に遊べるのがいいね。子どもが小さいと向こうから寄ってきてくれるし。なんか、楽しいのよ、ホント。いやらしい意味でね。
初めてソンクラーンで遊んだときも楽しかったな。2001年のソンクラーンだった。初日はカオサンに繰り出した。オレと、タイ語学校の友人とその彼女、そしてなぜだがゲイの男たちの8人くらいかな。1台のトゥクトゥクでカオサンに向かった。そのころはまだそんな無茶な乗り方が許されていた。
ちなみに、そのゲイたちは近隣のゴーゴーボーイズの連中だ。去年くらいまではスリウォンのソイ・トワイライトがゴーゴーボーイズのエリアだったけれど、このころはソイ・タンタワン、つまりコカレストラン本店があるところが集合地帯だった。当時、名前忘れたけれど、日本人のゲイかニューハーフの方(松田さんだったっけかな、名前)が店を持っていて、そこにゲイや店が集まってきたらしい。オレもそこの辺りに住んでいたので、自然、友だちが増えた。
カオサンは今は粉はできないけど、当時はOKだった。なんかの植物かなにかでできた粉で、それを水に溶かして顔に塗ったり。通りすがりの女の子とかにいきなり顔を触られたり、逆にこっちが触っても嫌な顔をされない。天国かよ。
夜や2日目は昼間からシーロム周辺を練り歩いた。近所だったからね。パッポンの夜店が出ない状態なので、広々してた。シーロムも通行止めもないどころか、そもそもソンクラーンの水かけ人気スポットでもなんでもなく。
そもそも、2000年代の始めの方はソンクラーンは日本の昔の正月みたいにどこも閉まってしまう。だから、シーロムもどこもガラガラでさ。
そこを水鉄砲持って、パッポン→シーロム通り→タニヤ通り→スリウォン通り→パッポンって何周も練り歩く。そのうち、ほかのエリアから来た女の子が水を分けてくれとか言ってくるので、ただでもらえる近所の知り合いの店に連れて行き、仲よくなり、みたいな。エビータの子だったかな、その子たちは。
ソンクラーンは嫌々でいると楽しくないけれど、本気で参加すれば楽しいよ。まあ、今年はそれすら叶わないかもしれないけれど。