こういうのが食べたい
前回のベトナムからもう2ヶ月くらい経っている。帰ってきてすぐに飲食店が休業させられるようになって、アルコール販売も禁止になって。酒は普段から家ではあまり飲まないから変わりはないし、タバコもないならないでいいんだけども、和食はしばし食べていないなあと。
バンコク都内ならデリバリーがあって、いろいろな店のものを楽しめるようだけども。やっぱり郊外住まいだとそういうのがない。大戸屋とか、大手チェーンの和食はデリバリーできるんだろうけど、なんか違う気がして。
ここ数日、和食食いたいなあという欲求が高まっている。家でアムがたまに作るけれども、なおさら本当の和食食べたいと。
こういうのがいい。こういう普通のが食べたい。
これはスリウォン通りのとん清の定食だ。とんかつだったか、ヒレカツだったか。タイ語学校に通っていたころはこの近くに住んでいた。そのことはあまり行ったことなかったけれど、ここは今もそのころと値段的にはそんなに変わらない。つまり、このご時世、バンコクでは結構安い店になっている。電波少年で猿岩石がバイトした店としても知られている。
郊外に住んでいることに関して最近は不便を感じていなかった。むしろ便利だとさえ思っていたよ。今のところに引っ越してきたのは2008年の年末くらい。このころはまだBTSもオンヌットまでだったので、夜に出かけて帰ってくるのが大変だった。夕方出かけるにしても、バイクタクシーで行くしかなくて、150バーツはかかるし、雨の日は行けないし。
それがBTSが延長されてかなり便利になった。元々が不便だったから、本当に都心に出やすくなったし、帰ってくるにも安く帰ってくることもできるし。引っ越して正解だったなと思ったものよ。
そもそも、今のところに引っ越してくる前はディンデンに住んでいた。2009年と2010年の4月ごろは反政府デモ活動が激化していて、まず2009年は前に住んでいた場所の近くで赤バスが燃やされたりと大変だった。2010年は自宅近辺にスナイパーに潜んでいて、外国ではあまり報道されなかったようだけど、デモ解散後からしばらくはその近辺で無差別発砲によって多数の犠牲者が出たところだった。
だから、なおのこと引っ越して正解した感が強かったわけで。さらに、セントラル・バンナー・デパートとか、改装工事で和食店が増えたし、地下のトップスってスーパーの高級店化で和食の食材とか容易に手に入るようになった。
ほかにもセーリーセンターっちゅう古くさい、暗い商業施設がMBKに買収されてきれいになったし、シーコンスクエアって巨大商業施設もどんどん垢抜けていったし。さらに、空港方面にメガバンナーってIKEAも入居する巨大施設も完成して、どんどん郊外が便利に。
なのに、今回の騒動で、実際は「結局郊外は郊外」ってのを突きつけられた感じだ。和食が案外、選択肢がなかったというのがはっきりしてしまったよ。