バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

淡水魚の刺身はちょっと

 生肉があればとにかくまずは注文してしまうほど好きだ。刺身も好きだ。生ビールも好きだ。生ものがとにかく好きなのだ。

 とはいえ、なんか川魚の刺身ってなんか嫌だ。ほとんど見かけないけれど、バンコクなら中華街のヤワラーに行くとある。たぶん潮州料理なんじゃないかな。

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淡水魚の刺身と醤油。

 川魚というか、淡水魚の刺身だ。鯉じゃなくて、なんだったかな。とにかく淡水魚を刺身にしてゴマを散らし。本来は違うタレをつけるんだけれども、日本人には醤油とわさびが出てくる。わさびは本物じゃないでしょう。醤油もいいものではない。だから、淡水魚の臭みを消せていない気がしてしまう。

 あくまでも気がしてしまうだけど、実際にはそんなに臭くはない。どうしてもイメージ先行となる。ラオスで犬を食べたことがあるけど、あれもまずくはない。でも、イメージが先行して飲み込めない。そんな感じ。

 刺身はやっぱり日本に限るとと思う。正確には日本人の管理下、あるいは和食をちゃんと理解している調理師というか。タイ人の大半は(日本人にも少なからずいるが)、刺身はただ魚の身を切っただけだと思っている節がある。レスキューの飲み会でもいつ買ったのかわからないサーモンの切り身を出してきて、これを切って刺身にしてくれって言われたことがあるよ。日本人が魚切ったら刺身になると思っていらっしゃる。

 だから怖いよね。取材でラノーンに行ったときにも、リゾートで歓待されて刺身が出てきた。イカとかいろいろ。ラノーンは南部の、プーケットのちょっと手前の県で、海をちょっと渡っていけばミャンマーの最南端の街に行ける。自然が豊かで、海産物や農産物がたくさんあって、温泉もあって、という感じで、タイ人には老後の移住先として人気らしい。

 そのためもあって、魚はとにかく新鮮だ。名前を忘れたが、バンコクではあまり食べられない、ラノーンで人気の魚もいたりするし、エビも大きくておいしい。でも、別に和食を勉強したわけではないタイ人調理師が切ってきた魚は、正直手が出なかった。嫌な予感がしてしまったのよ。焼いたものはどれもおいしかったけれど。

 ヤワラーの淡水魚の刺身はなんなんだろうね、ホント。本来はピーナッツのソースみたいな、味噌みたいなもので食べる。なお食いたくない。たぶんこの魚がそれにあたると思う。

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 やっぱり見た目に引くなあ。火を通したらまだよさそうだけど。中国の四大魚だってさ。刺身はやっぱり日本だよ、絶対。