バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

猿の惑星

猿の惑星」と言えば、オレにとってはやっぱりチャールトン・ヘストンの方だ。ビデオのパッケージが完全にオチを出しちゃっている、あの猿の惑星だ。

 オレが初めて観たのは、家に初めてビデオデッキが来たときだから、たぶん小3のときだったと思う。母も映画好きで、初めて観た映画がこの猿の惑星だったようで。それで、近所のレンタルビデオ店で見つけてきて、それで観たのだ。

 ところが、母が勘違いをして、「新・猿の惑星」の方を借りてきた。そして母は言ったよ。

チャールトン・ヘストンが出てて、最後に自由の女神が出てきて地球だってわかるのに」

 言っちゃっているし。

 そして、借り直してきたのが「続・猿の惑星」だった。当時そのレンタルビデオにはその3つしかなかったので、のちにWOWOWかどこかが全作を一挙放送するまでオレは5部作になっていることを知らなかった。3部作と思っていたわけだが、逆から観てしまったのだ。だから、あのラストの衝撃をボクは知らないのである。

 そうこうしているうちに、ティム・バートンがリメイクを作った。そりゃあ観に行くでしょう。どんな風になっているのか。しかし、まあ、今度は違った衝撃を受けるわけだ。人間が喋っているわ、サルが世界を支配している原因が全然違うわ。もっと言えば、ラストシーンも結局なんでそうなったのか、よくわからず。

 そして、今の猿の惑星と言えば、創世記とか副題がついている3部作でしょう。これは最初の創世記しか観ていない。まあ、なんか違うよな的な思いはある。猿の惑星はやっぱり「なんで?」でしょう。そこの驚きがない。

 ちなみに、猿の惑星の原作者であるピエール・ブールはタイのカンチャナブリ県にあるクウェー橋が舞台になる「戦場にかける橋」も書いている。実体験を元にした物語とされるが、これによって、猿の惑星のサルは実は日本人だと言われる。白人の世界から野蛮だと思っていた東洋人に支配される屈辱を表現しているとか。ただ、それはあくまで一説であって、本当は日本人のことを書いているわけではないということの方が有力説らしいけど。

 いや、猿の惑星の話になったかというと、YouTube観ていたら創世記の方のダイジェストが出てきて。そこに2011年作品ってあったんだよね。え? と。創世記でもう9年も前なの? ティム・バートンの方なんかは1999年だしね。つい最近のような気がしていたけど、もうそんな前なのかよ。ということは、猿の惑星はオレ、日本じゃなくてタイで観ているかも。なんて思って。