バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ドリアンがまだ売っていた

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ドリアン。

 昨日の記事でワット・サマンに行ったと書いたが、その帰り道、ドリアンの農家直売店に出くわした。みんな立ち寄っていて人気がある。なぜかというと、このひとつの実が100バーツから、だそうで。バンコクで買うのよりずっと安く。

 で、うちのアムと娘がドリアンが大好き。オレはドリアンは食べたことがない。というのは、アルコールとの食べ合わせが劇的に悪いらしい。ただ、ドリアンを酒のつまみにして死んだという話は聞いたことがない。店の人に訊いても、そんなわけないという。まあ、実際に食べ合わせが悪いのか、迷信なのか。

 いずれにしても、オレは酒を飲むので、ドリアンを食わないのだ。別に臭いが嫌いというわけでもないけど、なんとなくね。

 それで、ドリアン100バーツということで、アムが買うと言い出して寄ったわけ。あくまでも100バーツから、であって、多くが130バーツだった。しかも、農家直売らしく、実を売るだけで、普通のドリアン店のように切ってくれない。結構トゲがすごいから切れるのかどうか。

 アムは切れるという。でも、オレはアムの「できる」はあまり信用していない。できるって言ってできなかったことがいっぱいあるし、一度はオレの足の爪を切るといい、できると言いつつ、オレの足を血だらけにしたからな。痛い痛いと言っても全然やめてくれず、オレが気がついたときには血だらけさ。

 まあ、結果的にはドリアンは切れたみたいだけど。

 こう大量のドリアンを見ると、オレは子どものころに遊んだオナモミを思い出す。洋服にいっぱいくっついてさ。あのトゲトゲ感がオナモミっぽいな、と。

 とはいえ、ランブータンなんかそれで言うともっとオナモミっぽいが、あっちは攻撃力が低いし。ドリアンの方がオレの中ではオナモミ感がすごい。

 ところで、その農家直売店ではドリアンを細い棒でコツコツ叩きながら売っていた。考えてみれば、どのドリアン店でも中身ではなくとげとげの丸のままを売っている場合はコツコツ叩いているな、と。

 それで今回いい機会だし、なんで叩いているのか訊いてみた。したらば、食べ時かどうかを見ているのだとか。音でわかるものなの? と訊くと、食べ頃とそうでないものを持ってきてくれた。実際に叩いてもらうと、食べられない方は表面を叩いているだけのちょっと高い音がした。食べられる方は、やや中身が空洞のような、くぐもったような低い音がする。要するに、全然違う音がした。

 なるほど、と思ったけれど、売れるものを並べておけばいいじゃんって、気がするのはオレだけかね。