バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

妖怪からなかなか進まない息子

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タイの夜叉。

 息子の興味の変遷がおもしろく。小さいときは爬虫類、救急車、サメ、鉄道と移り変わってきたが、途中からなんかモンスター系に興味が行き、そこからゴジラや日本の怪獣にハマり始めた。そして現在は妖怪に首ったけだ。タイの鬼であるヤック、すなわり夜叉もわざわざ寺に観に行っているくらいだし。

 モンスターから怪獣はわかる。そこから妖怪もわかる。だけど、そのうち、一時的にだけど、なぜか黒澤明に入ったんだよね。たぶん羅生門を妖怪映画と勘違いして、名前を覚えたんじゃないかな。七人の侍とかも言ってたから、オレは次はスターウォーズ来るぞと思ったんだけどね。

 去年はしばらく蒸気機関車にハマってたけど、12月ごろからモンスターに入り、コロナ禍の間に怪獣になった。7月の誕生日には怪獣フィギュアを買ってあげたんだけど、その直後に妖怪に興味が移ってしまった。

 それで今は毎日、妖怪のことを調べている。今、すごいんだよ、タイのユーチューバーが。怪獣もそうだし、黒澤明、日本の妖怪って、誰が観るんだよってテーマを延々と開設するチャンネルがあるんだ。まあ、誰ってうちの息子が観ているんだけど。いっちょまえにコメント入れてたりするからすごいわ。ただ、アカウントは持っていなくて、娘のアカウント名になっているけど。

 今は毎晩、小一時間、オレのところに来て、パソコンで妖怪動画を観ている。主に昔の妖怪映画の予告編とか。膝に座ってかわいいんだけど、息子は単にアムのスマホ待ちなんだよ。自分のスマホがないからアムのでいろいろ観ているんだけど、アムが使っている間だけオレのところに来る。まあ、息子としてもオレに妖怪の説明とか、日本語の動画もなに言っているか教えてもらえるからメリットがあるんだろうけど。

 最近は検索の際に息子に自分で打たせている。もう妖怪とか雪女くらいは漢字で出てきても迷わずにクリックしているからね。やっぱり子どもの言語能力っていうのは柔軟ですごいね。

 結構昔の映画もおもしろいんだよね。ツッコミどころが満載で。息子が好きなのは「妖怪大戦争」、「妖怪百物語」、「東海道お化け道中」の大映妖怪3部作だ。1968年、1969年の作品で、監督が大魔神とかの人で。妖怪大戦争は2000年代に入ってリメイクされているけど、全然内容が違うはず。

 四谷怪談とかそういうのも昔の予告編とかあって、結構観ていられる。

 黒澤明と言い始めたときは、ここからスターウォーズに来るだろうなと思ってたけども、さくっと妖怪に戻っていったしな。黒澤明と言えば、オレは「夢」という映画(だったかな)の狐の嫁入りのシーンがムチャクチャ怖くて記憶に残っている。映画館で観たのではないと思う。たぶん、テレビで観たんだろう。それでも小学生のころだからな。トラウマレベルだわ、あれ。