生春巻きの皮
ベトナムといえば生春巻きかな。まあ、ビールもあるし、フォーもあるけど。オレが初めて長めに滞在したときに生春巻きを食べまくったので、そのイメージがちょっとある。
生春巻きの皮、つまりライスペーパーって結構いろいろなところで出てくる。シーフード料理店で生のエビが出てきたときに生春巻きの皮で巻いた。ヤギ焼肉店でも、サンチュみたいに巻くモノとしてライスペーパーが出てくる。茹でた豚肉とかを食べるときにもライスペーパーで巻いて食べる。
ライスペーパーそのものは乾燥しているから、せんべいのようなイメージがある。あるいは、逆にオブラートのように溶けやすいのではないか、と。でも、意外とパリパリしていないというか、食材の水分でしっとりするというか。あの食感もいい。
それでいうと、やっぱり生春巻きの食感だね。
タイで春巻きはポーピヤって言うんだけども、ポーピヤはどちらかというと揚げているのが多い。で、ポーピヤ・ソットというと生春巻きになるんだけど、タイ国内でそれを指す場合は、なんか乾燥した生地で包む。ライスペーパーじゃないんじゃないかな。
だから、タイには生春巻きの皮ってないんじゃないかなと。揚げているのもそのパサパサなやつを揚げているんじゃないかね。そう思っていた。
ところが、この前ビッグCを見ていたら、普通にあったよ、ライスペーパー。たぶんタイ製だと思う。でも、ホント普通の生春巻きの皮だったよ。あるんだな。じゃあ、なんでポーピヤ・ソットってなんであんなに変なモノなんだろうか。
そう考えると、ベトナムの生春巻きは最高だな。具材もベストって感じ。エビに野菜に香草にブン(タイだったらカノムジーン)で。ヘルシーだしね。
なによりビールに合う。ただ、タレがな。これといって、最高なものは見たことがない。店によってタイプが違うけど、ここは最高ってのは感じたことがないな。ベトナム最高のタレは岩塩+完熟ライムのシンプルなヤツだけど、あれはたぶん生春巻きには合わないと思う。なんならなにもつけなくてもいいかなって思うくらい。
あと、生春巻きがいいのは最初から常温ってところかな。熱いものは最も熱く、冷たいものは最も冷たい状態で食べたいと思っているので、ビールを飲みながらだと、料理によってはちょっと焦ってしまう。でも、生春巻きは急ぐ必要がないので、落ち着いてビールも飲める。そんなメリットがある。
ああ、とにかくベトナムに行きたいな。一応バンコクにもベトナム料理店はいくつかあるけど、そういうところは嫌なんだ。本場で喰いたいのよ、本場で。