バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

物価が上がったな

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クイッティアオ・ルアはこうやって食べるもの。

 バンコクの物価がどんどん上がっているよな。屋台もついこの間まで25バーツくらいが普通だったけど、今、50バーツでも驚かないもの。15年くらいで2倍になっている感じ。味や量が劇的に変わっているならともかく、現状維持のまま価格だけが上がっているというか。

 クイッティアオ・ルアなんて、わんこそばみたいに何杯も頼んで、丼を積み重ねて、最後に数えて支払うものだ。それは今も変わらないけれど、これも倍くらいになっている。以前は1杯がせいぜい10バーツとか。それがいつの間にか15バーツくらいになって、最近は20バーツくらい。だったら、40バーツ前後が相場の普通のクイッティアオの方がコスパがいいのではないか。

 大体、家族で食べると画像のような数になる。これで30杯くらい。結構多い方かな。でも、この店は1杯が少ないってのもある。で、30杯が10バーツなら300バーツだったわけで。これが20バーツなら600バーツでしょう。だったら家族4人で行くなら普通の店の方がいい。

 こう単純計算してみると、ホント物価が上がったなと感じる。でも、逆に言うと、金持ちも増えた気がする。前なんかは金がないヤツはホント貧しい生活をしていた。でも、今はスマホも持って、エアコンのある部屋にみんな住んでいるし。バイクとか車に金をかけている人もいる。最近だと、狩りとしてではなく、スポーツとしての釣りも定着してきた。金がある証拠だ。

 たとえば、このクイッティアオ・ルアも、どう考えても今はもう安くないけれど、でもいまだに人気のクイッティアオの店だったりする。最近はオレみたいに値段を気にしたり、コスパが気になる人のためにか、クイッティアオ・ルアの店にも普通の丼サイズも出ている。だから、食べるならそっちの方が得なんだけど、いまだに小さい器で何倍も食べる人もいる。

 まあ、こういうのは値段ではなくて、食べ方を楽しみたいって、たぶんオレとは考え方が違う人たちなんだろうけど。わかるけども、それにしては値段が高くなりすぎだと感じる。

 いまだに日本のメディアとかでタイではいくらいくらで生活できるって紹介しているけど、数万円で生活できるのはタイの貧困層と同じ生活をした場合ね。普通に生活していたら無理。そもそも日本人は体質的にタイ料理屋台だけで生活していたら病気になるよ。適度に和食を挟まないと。じゃあ自炊もあると思うかもしれないけど、自炊はもっと高くつく。それに、キッチン付きの部屋は高いんだ。

 バンコクはホント安くないのよ、今。正直、20年前くらいにあった割安感とかおもしろみはほぼ消滅したと言ってもいいと思っている。