バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

点心の思い出

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アソークの点心の店。

 去年かな、今年かな。朝、アソークに行く用事があったので、子どもたちを学校に送り、アムとふたりでアソークに。で、ついでに駅前の点心の店に行った。店の名前なんだったかな。有名店で、安っぽい雰囲気があるけれど、ヤワラーの創業時から見ると結構長いことやっている店。100年くらいだったかな。曜日によっては食べ放題もあるし、そもそもここの点心はどれもおいしい。

 で、ふと思ったんだが、点心、あるいは飲茶と呼ばれるものを初めて食べたのっているだろうか、と。そういう料理があることは知っていた。まあ、いつもの美味しんぼだけれども。でも、実際に食べたのっていつなのか。初めて台湾に行ったのが一番最初の中華圏だが、そのときはいつものひとり旅で、小籠包を鼎泰豊で食べるためだけに行ったから、飲茶は食べていない。

 会社員になってからシンガポールとか上海で食べたような気がする。香港では食べたことはない。そもそも香港で食事をしたことすらないからね。 

 だから、そこが初めてなのかなと思うが、思い返してみたら、完全な中華圏ではないけれど、準中華圏的な感じで、マレーシアのペナン島に行ったことがあった。たぶん2005年とかだと思う。前職の会社に就職したときにビザ取りで行った。

 初めてタイでまともな会社に勤めたのもあって、ビザ取りでちゃんとしたホテルに泊まれることに衝撃を受けたもので。初めてエアアジアに乗ったのもこのときだ。ホテルもちゃんとしているなら、ということで、アムも一緒に行った。結婚前の話だな。

 でも、当時のアムはタイ料理以外を全然受け付けなくて、ホント苦労した。海南鶏飯は食べられた。あと、中華の炒めもの。インド料理は全然ダメ。

 それで、最終日にラブレーン辺りにあった点心の店に行った。無茶苦茶安かった記憶がある。ひとつ20バーツとかそんなもん。もしかしたら10~15バーツとかだったかな。いや、でも1リンギットが10バーツくらいだったのかな、当時のレートは。だから、もしかしたら150バーツくらいで食べ放題とかだった可能性もある。でも、安かった。

 これがたぶん初めての点心だったのかな、と思う。思うというか、ほぼ間違いないかなと。

 そのことをアムに言ってみたが、アムはそもそもペナンに行ったことすらあまり憶えていない様子だった。そういうヤツだよ、ホント。

 しかし、ペナンはいいところだったな。中華系住民が多めで、戦時中は日本軍の虐殺があったとも言われるし、中国から来た反日勢力の拠点でもあったらしい。だから、ペナンというよりはタイ国境からペナンの向かい側の辺りまでは結構日本人お断りの宿とかがあったりする。でも、当時はペナンは物価もそんなに高くないし、そこそこに都会で、台湾のCDとかもいっぱいあって、楽しかった思い出がある。タイにはない服のブランドもあったしな。

 あ、台湾ポップスはCDじゃなくてテープで買ったな、そういえば。タイもCDではなく、ギリでカセットテープが普及していた時代だし。