バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

美味しんぼのアニメ

 美味しんぼのアニメ版の公式チャンネルがある。

www.youtube.com

 アニメ版を初めて観たときはいろいろ衝撃だったな。夕日とかをリアルに再現しようとしたのか、東西新聞社の社内とか社長室とかのシーンがものすごく暗くなっていたり。

 あと、人物の作画ね。今改めて観ると見慣れてきているから気にならないけど、最初は全然違うぞ、みたいな。まあ、マンガも初期と今とでは全然違うけどさ。なにより、マンガの海原雄山とか、初期はただのクズ爺さんだったし。ただただ性格悪いというか。

 あとはやっぱり声優だな。今でこそしっくりするけど、最初の山岡士郎と富井副部長とか。特に後者の方ね。今だとマンガ読んでてもこの声で再生されるから、絶妙な配置なんだけども、最初はそんな声なの? と。

 そういえば、美味しんぼは小学生のときから読んでいたけれども、なんだかんだで山岡栗田の結婚のあたりでもう読まなくなっていた。いや、そのちょっと前のオーストラリアを妙に押してきたあたりからかな。だから、子どもが生まれた時期なんてあんまり読んでいない。

 で、最近、子どもも歩き回るくらいの時期の巻を読む機会があったんだけど、驚いたね。なんか究極のメニューにケチをつけてきた評論家だか政治家みたいな人と主要メンバーが会食するシーンで、山岡が反論し、それに対して酒に酔った富井副部長が殴りかかる。これまでも富井副部長は酒でやらかしてきた。ほとんどが小泉局長か帝都新聞相手なんだけども。

 驚いたのが、その会食で殴りかかったときに社主とか部長が「この男は酒乱なんです」って言うだけで、暴力を肯定しちゃっている。いつの間に富井副部長の酒癖の悪さが公認になっているんだと。20年も連載が続いていればそうなるか。

 美味しんぼは最初の方はよく読んだな。オムレツの回では自分で作ったりもして。小4くらいかな。初めて料理したのはたぶん目玉焼きで、それはラピュタの影響だったと思う。いや、美味しんぼの目玉焼きの国際会議の回かな。少なくとも、目玉焼きを両面焼きにするのは美味しんぼの影響だ。日本中、目玉焼きを両面焼きにするようになったのって美味しんぼの影響じゃないの? それくらい、かつては目玉焼きは片面だった気がする。

 でも、美味しんぼも結構間違いもあるんだよな。小籠包なんかは熱々を丸々口に入れるって美味しんぼでは紹介していたけど、本場ではレンゲの上で崩してまずはスープをすすって、そのあとに黒酢と千切りのショウガで餡と皮を食べるらしく。餃子もそうだけど、醤油は使わないって、上海人が言ってた。

 まあ、長く続く連載って、それだけですごいなって、ライターになって思う。そういう仕事をしたいな。