バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

なんか病んでいるな

 なんか病んでいるな、自分って思う。

 タイに興味を持ち始めたのは報徳堂の活動、というか死体というか。だから、以前はそういうサイトとか動画をよく見ていたけれど、最近はあまり見なくなった。飽きたと言えばそれまでだけど、単純に親になったからなのかな。そういう不幸はあまり見たくないというか、見るにはエネルギーがいるようになってきたというか。

 最近はそういう動画はあまり見なくなっていたんだけども、ここのところ、また見る人によっては賛否の分かれる動画を見るようになっている。猟師がアップしている動画だ。

 外国の場合は野ブタの大量捕獲トラップとか、夜に農家に入り込む害獣のヘッドショットとか。日本だと箱罠にかけた害獣駆除の。日本のはナイフで止め刺ししたり、電気ショックで息の根を止めたり。

 まあ、それを気持ちよく見ているわけではないけれど、自分ではできないことだし、その残酷さについつい見入ってしまう。

 とはいえ、そういう行動を批判的に見ているつもりもない。彼らにとっては農作物を荒らす敵でしかないわけで。それに、まあイノシシとかシカは食べているはずなので、ただ殺しているわけでもないだろうし。

 なんか気持ちが晴れないので、そういう動画を見て、今目の前にある自分の問題から目を背けているというか。

 しかし、すごい時代になったもんだよね。猟師の活動なんて、以前はほとんど知る由もなかったしなあ。2002年に岡山にいたとき、倉敷の水島に住んでいて、そこから倉敷市内に自転車で山を越えて毎週末出かけていた。そのときに道路脇に猟に関する看板があったはず。禁止区域の看板だったかな。ってことは、その辺りに禁止じゃない区域があるわけで。そんなのがあるんだなって。

 でも、それもなんとなく思っただけで、じゃあどういうことをしているのかなって調べるわけでもなく。まあ、ライターじゃなかったしね、当時は。

 今はちょっと検索すればなんでも見られるってのがすごい。つい20年前だって、ネットはあったけど、早い遅いの以前に、そんなに情報がなかったし。

 ただ、気をつけたいのは、ネットで得た知識でなんでも知った気になることだな。やっぱり実際に見聞きするのとは全然違う。若い人は特になんでもわかった気になって、大人になった気がしてそのまま経験の浅い人になるのでは。タイで日本のニュースを見て、日本のことを知っている気になっていても、実際に日本に来てみないとわからないことってたくさんある。だから、実際に経験しないとね。

 猟師の取材、できないかなあ。どうやって捕まえて、どうやって止め刺しをしているのか、その場で見てみたい。あと、最後に土産にジビエ肉をもらって帰りたい。