バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ボニー&クライド

 なんかふと思い出した。

 たぶん、土曜の映画だったと思う。高島忠夫の。土曜洋画劇場だったっけ。それは淀川さんの日曜日の方か。金曜はロードショーだったよね。淀川さんと水野さんは決め台詞あったけど、高島忠夫ってなんだったかな。

 で、土曜の映画だったと思うんだけども、「俺たちに明日はない」を観たわけ。小学校低学年だったと思う。うちは夜は早く寝るようにずっと言われてたけれども、土曜だけは遅くまで起きていられた。ま、全員集合があるからね。そのあと、映画をいつも観ていたはず。金曜も観ていたような気がするけど、それは高学年になってからかな。

俺たちに明日はない」に話を戻すと、まあ、途中はよく憶えていない。なぜなら、ラストが子どもにはトラウマ過ぎる。ウィキペディアを読むと、やっぱりあのシーンは当時としては斬新というか、かなり異例な試みというか、あのシーンのおかげでその後のアメリカ映画の描写が過激になっていったのだとか。

 あんなさ、80発くらい撃たれるシーンなんか、ショッキングどころじゃないわ。今でも忘れない。

 あの映画は何年か前にケビン・コスナーでまた作られているみたいね。ラストシーンがYouTubeにあったので観たけど、こっちの方がきつかったな。撃たれるシーンがよりリアルなのもあるし、そのあと街で民衆が車に寄ってくるシーンも人間の怖さを出しているみたいな。でも、本編を観ていないから内容によってはあのシーンの印象も違うんだろうけどな。

 それにしても、なんかすごいな。あそこまで撃ち込まなくてもいいのにな。実際には諸説あるようだけど、150発くらい射撃されたうちの80発くらいがボニーとクライドに当たっているらしい。その半分でも十分死んでたろうに。そこまでして恨みを晴らす必要があったのでしょうか。

 ウィキペディアにあったけれども、当時配給会社(ワーナーブラザーズだったかな)は売れるとは思ってなかったみたいだね。それで、本来は制作の側にいたウォーレン・ビーティーに対して売り上げの40%を渡すって契約にしていたらしく。で、実際には当時5000万ドルを売り上げたとか。ということは、2000万ドルをウォーレン・ビーティーは稼いだわけだ。100円換算でも20億円ってことでしょう。当時で2000万ドルってのは相当すごかったでしょうね。

 オレの中ではこの映画のハチの巣がトラウマ過ぎて、シュワルツネッガーの方の「トータルリコール」はなんかまだ観られる方だったな。あれも考えてみるとすごいもんな。駅のエレベーターの撃ち合いとか。