バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

日本の外車・タイの外車

 タイは所得水準というか、経済的なレベルを考えると、日本よりもずっと外車が多いと思う。車は日本よりも高いのに。まあ、格差社会で、高級車を買える層は日本においても富裕層に入るからそりゃあそうなんだけど。

 それに、タイは国産の四輪がないから、すべて外国ブランドなんだけど。つまり、ここでいう外車ってのはベンツとかフェラーリとかそんな話だ。タイ国内に一応フォードが工場を持っているはず。だから、ピックアップのラプターだったけね、それはある。あと、輸入だけどマスタングも正規販売が一昨年くらいから始まっている。それでもアメ車はほとんどない。シボレーは撤退したし、フォードも人気とはいえない。

 あとヒュンダイは最近大型のバンがよく走っている。おそらく、アルファードがほしい層が乗っていると思う。値段がアルファードよりずっと安いから、本物に乗れない所得層がヒュンダイ買っているのかな。適当に言っているけど。まあ、WRCヒュンダイが走っているから、ブランドイメージが高まってきているってのもあるかも。ホント、日本の製造業はもうどんどん負けていくんだな。車は韓国にまだ買っていると思うけども、家電のように抜かれるのは時間の問題かな。

 タイ人に人気なのはやっぱり欧州車かなあ。ベンツ、BMWは当然で、最近はアウディも増えてきている。あとボルボ、MINI(ブランドと見るかどうかは微妙だけど)もよく見かける。フォルクスワーゲンはバンが走っているけど、ゴルフとかそういうのはあまり見かけないかな。

 日本も以前に比べたら外車は多くなったと思うけど、タイに比べたら少ない。ただ、ポルシェは圧倒的に日本の方が多い。フェラーリなんかもタイでほとんど見ない。マクラーレは一度も見たことないなあ。ちなみに、ベンツもラインナップが偏っているのもあって、ここ2、3年で見かけるようになったもののGクラスは数台しかないのじゃないかなってくらい。

 スポーツカーは税金が高いからってのもあると思う。去年か一昨年にエムクオーティエでフェラーリの展示会やってたけど、一般市民なんかは縁がなさ過ぎて誰も立ち寄ってないし。パラゴンの高級スポーツカーのショップも基本的に入り口は鍵かかっているし。

 高いってのもあるし、東南の心配もあって、日本のように普通の人がちょっと金持ったからって買えるものでもなってのもあるな。タイの場合、高級車を買うなら車庫も厳重なのを用意しないといけない。中古車市場が高いから、日本よりも高値で売却できるってのもタイの車市場の魅力だけど、こういうスポーツカーは中古車も高すぎてリセールバリューとかそんなことはどうでもよくて、売却先が普通の所得層のネットワークじゃあ見つからないでしょう。だから、スポーツカーは一般市民には手が出ないから、日本とは違って、その車種だけ少ないって感じかな。