23:07 待機
待機場へ出発する前に、テレビを見る。物乞いの実態を暴露、みたいな。
実際そんなことは知れたことで、俺は一切物乞いに金をやらない。唯一やるといったら、花売りの少年少女たちくらいで、それも花は買わずに肩揉みなどの実労働に対する報酬のみ。
テレビではよくある盲目の笛吹きの人にインタビュー。目が見えない、と。必ずいる付き添いはこのケースでは笛吹きの嫁。テレビはインタビュー後遠くから隠し撮り。自宅まであとをつける。翌日早朝、近所の人が買った銀細工のベルトをしげしげと眺める笛吹き。おいしいよなぁ。テレビはそこが撮りたかったというのに、次の日の早朝に隠し撮りされてるとは知らずにしげしげしちゃうんだもん。
もっと見ていたかったけれど、レスキューの若者から電話があり、出発。なんであいつ俺の番号知ってるんだろ。