バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

 アムの弟の嫁が、勤め先の友だちの結婚式だか会社のパーティーだかに出るのに金のネックレスとかをつけるため、アムに借りにやってきた。みんなつけていくので自分もつけたいらしく。
 ちなみにアムの弟はアムから1500バーツ借りている。
 ついでに言うとアムの姉ちゃんも数千バーツ借りて毎月500バーツずつ返している。
 アムは無職。ということは、限りなく直接俺から借りていると俺は思う。
 こいつら、俺がいなかったらどうしてたんだろうかと、最近よく思う。
 タイ人は日本人より簡単に金の貸し借りをする。踏み倒す輩も少なくはないが、それは日本でも同じだと思う。よく騙されたとか言ってる人がいるけど、それはタイ人がどうのこうのではなくて、人としてどうかと思う。つまり、返さないのも確かに悪いが、それを見抜けず貸した方がいけないのではないか、と。
 日本人はともすると金の話しは苦手だけれども、そういった話ははっきり明確にした方がいい。
 ちなみに俺はアムと結婚するに当たりその点はかなり細かく言ってある。それこそ親戚とみなす範囲まで限定しているくらい。
 本来なら言いたくないことだけど、文化が違う以上仕方がないのではないかな、と。日本人ならそういったことは暗黙の了解というか、お互い同じような考え方だから話し合う必要がないでしょう? 当然、タイ人でもそういったことは言わずもがなの人もおるけれども、これがなかなか。というか、タイの結婚式の習慣で結納金があって、一銭もいらない場合もあるし、儀式の見せ金として用意してあとで返してくれる場合もあるし、とにかく結婚が絡むときはどうしても金の話になってしまうんだけど。
 アムは人を騙すような人ではないが、俺なんか騙しようがないほど貧乏でよかったな、とも思う今日この頃。