バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

久々のULP

これに乗って飛んでいるのだ!

 実に4ヶ月ぶり。ライターの皿井タレーさんと一緒に行ったのがソンクラーン中なので、本当に久しぶりに行ってきました、ウルトラライトプレーン
 数日前にブログのコメントで師匠のS氏は腰を痛めているので行けるかどうかわからないということだったが、どうにか会えそうということで出発。バンコクは曇り。雨が降りそうな気配すらあったが当地はもう立ってるだけで汗が出るほど晴れていた。
 S氏にお借りしていた教本をとりあえず返した。結局この4ヶ月間ほとんど読んでいない。我が家のクラッシャー、ネネちゃんの前では本は読めない。びりびりに破かれるのでね。近々もう少し広い部屋に引っ越そうと考えているので、またその際にお願いすることにした。絶版のグライダーの操縦教本まで惜しげもなく貸してくださって、この行けなかった間にちゃんと勉強したかったのだが、ネネちゃんがいない隙にちょこちょこっと読んだだけだった。
 さて、久しぶりのフライト。手渡されるインカム付きフライトヘルメット。S氏の「入る?」に大丈夫ですと答えつつ、本当に入るのかどうか本気で心配になる。俺の頭のでかさは尋常ではない。タイの軍隊に入れられたときの落下傘模擬訓練でもヘルメットが入らずにいくつも取り替えて、最終的に無理矢理押し込んだヘルメットは黒いやつでさ、密着しすぎててアフロみたいになったし。10代後半から20代前半にかけてやっていたインラインスケートのヘルメットも、アメリカのXLだったと思うけど、綿抜きとか発泡スチロール削ってやっと入る始末。アメリカ人よりでかいって・・・・・・。上野のバイク街でヘルメット買おうと思ってフルフェイスが抜けなくなったことあるからね。恥ずかしい。
 とりあえず以前のように無理矢理押し込んで搭乗。
 滑走路に進む。そしてフルパワーで上昇。これこれ。この加速感。来てよかったと思う瞬間。
 ところどころで風があるようだけど、そんなに難しい日ではないらしく。
 久々すぎて、操縦桿を持たせてもらってから数分間はなんか訳がわからない状態になった。それでもこの4ヶ月間、寝る前や車に乗っているときにイメージトレーニングをしていたからか、インラインスケートの癖で逆に踏んでいたラダー(方向柁?)の癖がなくなっていた。ラダーもそうだが、操縦桿の使い方というかどれくらい動かしたらどれくらい傾くのかがまだつかめてなくて、難しかった。
 それから、あの広い空間にいるとどこへどう飛ぶのかがわからなくなるというか。たまにだだっ広い広場とかに車で入っていくとちょっと戸惑う感じ。飛行機の場合平面だけじゃなくて高さも加わるしね。目標を一点定めないとまっすぐ飛んでいるのかどうかもわからない。飛行機は飛行機の正面が進行方向とは限らない。風の方向と強さによっては飛行機の斜め前方が直進方向になることも多い。だから目標を決めるんだけど、なんかちゃんと飛んでいるんだかどうか。
 あとちゃんと水平飛行しているのかどうかもまだ感覚がつかめていない。ULPは水平線を見て自機の姿勢を確認するんだけど、難しい。
 操縦桿やラダーの組み合わせももうすっかり。全身使って飛ぶのね、なんて初めて飛んだときと同じこと考えてたりした。
 途中で旋回の練習。難しすぎる。
 今回からスロットルに手をかけてみる。これがまた繊細な扱いをしないといけなくて。
 約40分の飛行。そして着陸へ。
 このULPの操縦桿は結構長いので、スロットルに手を置いて操縦桿に軽く手を添えさせてくれて、着陸操作の疑似体験。
 が、ここでちょいハプニング。
 接地寸前に風? か何かで急にバランスが崩れる。スロットルをかなり開けて、さすがS氏のテクニックで無事着陸。俺は何が起きたのか全然わからなくて、S氏の動きで何かが起きているな、くらいにしか乗っているときはわかってなかったが。
 その後地上でいろいろと復習としてアドバイスをいろいろといただき、次につなげていこうと。
 やっぱり、毎週来たいなぁ。でもしばらくは月1か行けて2回くらいかなぁ。
 とにかく、楽しかった。