その2

　そのあと食事に行った。アムとネネちゃんとアムの妹と。
　タイ料理で、高くもないしおいしいし洒落ているし。でもあまりにお洒落すぎてアムの妹は途中まで和食と思っていたらしい。口に合わなかったらしく。
　食後歩いて自宅に戻っていたら暗がりの公衆電話から金髪のおっさんが話しかけてきた。この先で事故を起こし知り合いの携帯電話にかけているが小銭が切れそうだと。小銭貸してくれと。
　最初アムが1バーツを渡したら、携帯だからすぐに切れちゃうって。わがままだなぁ。
　10バーツコインを持っていたから渡そうとしたら、本当に申し訳ないとか言い訳ばっかり。受け取れよ。目の前にかざしても見えていないかのよう。だから、受け取れって!
　これだけでもアメージングだが、最後に10バーツを受け取り彼はこう言ったね。
「コープクンクラップ、ハッピーニューイヤー!」
　8月上旬ですが?