バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ネネ、耳鼻科に行く

 子どものころはよく耳かきで耳をほじほじとしていたものだが、このご時世は子どもの耳かきは耳鼻科に行ってやってもらうのが普通。耳垢はものを噛んだりしたときに勝手に飛びだしてくるので、耳の掃除は耳たぶの中だけといったい感じ。
 最近プールによく入っているから中耳炎など耳の病気が心配だった。
 そんで、ある日ネネの耳をクンクンしてみたら、臭い。なんか臭い。右の耳だけね。
 寝ているときに懐中電灯で中を見たら耳垢の大きいのがたまっている。
 というわけで、病院へ連れて行ってみた。実際昨日の夕方も連れて行ったんだが先生が来るのは7時過ぎと言われ、今日なら18時からいるということで、今日診察してもらうことに。ずいぶんと遅い先生ですな。
 先生に見てもらうと確かに垢がたまっていると。なので薬を垂らして垢を軟らかくしてから吸い出そうということで、別室に連れて行かれた。
 何事かと固まるネネ。
 ベッドに寝かされ、薬を耳に入れられる。
 びっくりしてしばらくおとなしくしていた。
 10分ほどそのままでいてください、と言われ、アムと同時に、そんな無茶な、と即返す。ネネがじっとしてるなんてありえない。
 行ってしまう看護婦。
 ただごとではないといつになくおとなしいネネ。
 このまま10分ばかりじっとしていてくれるだろう・・・・・・はずがなく、おそらく2分も持たなかったと思う。起き上がろうとしたりするのをなんとか押さえるが、結局仰向けの状態に。意味ないのでは?
 それも2、3分でもう立ち上がっちゃった。
 で、もう片方の耳。
 今度は寝ない。看護婦2人とアムと俺の4人で押さえる。
 泣き叫ぶネネ。
 それでも心を鬼にして、2分くらい押さえるが、看護婦も仕事があるので行ってしまう。4人がかりでやっと押さえるほどの反抗なのに、俺とアムの2人で押さえるなんてかなり厳しい。
 さらに泣き方も尋常じゃない。注射のときには全然泣かないのに。
 あまりにも泣き方が酷いので、仕方がなく解放。
 すぐに遊びはじめるネネ。
 俺は壁に掛けてある耳、鼻、のどという人体の断面図の立体ポスターを眺める。ポスターは英語で、ま鼻と耳はわかるわな。のどってTHROATって言うんだね。ディープスロートのスロートってのどってことなんだねと妙に賢くなった。さすが病院。
 先生の部屋に再度行って、耳垢を吸い取ってもらう。10分やっていないとどうかわからないけど、やってみましょう、と。
 んで、右の耳を吸ってもらったらものすごいでかい塊が出てきた。これは気持ちいいぞ、ってくらいでかい。
 左はあまり垢がないけど、ちょっと赤くなっているので薬を塗った方がいい、とまた液体の薬を出してくれた。3日試して治らなかったらまた来てくださいだって。
 俺もあんだけ吸い取ってほしいな。