バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

アムのクリスマスプレゼント

 毎年11月下旬あたりになるとクリスマスは11月25日か12月25日かどっちだったっけと混乱を始める妻、アム
 それほど幼少時代はクリスマスと無縁だったわけだが、世間ではクリスマスにプレゼントをもらえるということをなんとなく知るところとなり、数年前からクリスマスプレゼントの要求をする。が、あくまで自分がほしいものを要求するだけだし、要求にテンションだけが上がってしまって、早く欲しい! という気持ちが11月だか12月だかわからなくさせているようだ。ちなみに、俺がアムから誕生日なりなんなりにもらったことがあるのは付き合いはじめた最初の誕生日に安っちくデザインも変な上に、サイズの合っていないTシャツだけ。
 まあ、アムの要求はだいたいサンダルか服。今年は9月に父が来たときに2足もサンダルを買わせたので、服の要求。わざわざ昨日の昼間に電話してきて、ズボンを1本買ってほしいと。というか、もう買った、って。だから金よこせって。今日よこせって。200バーツちょっと。
 そんで帰ってみたら2本になっていて、要求額が500バーツに上がっているし。というか200バーツの2倍は400だと思うんだが……。チンピラみたいな奴だ。
 しばらくしたらセブンイレブンに買い物に行くってんで、早速買ったズボンを穿く。
 穿き古した縦落ちの黒のジーンズ。アムの高校時代以前の写真以外でジーパン穿いているのを見たことがなかったから、珍しいなと。ただ、新品なはずなのに継接ぎっていうか継あてっていうの? がしてあって。
 で、アムが近くに来てから、思わず目をこすった。
 なんか、変。目の錯覚? 
 っていうか、なにこの縦落ちジーンズ。
 なんかね、ジーンズじゃなくてジーンズ柄のスパッツだった。
 もう、ホント、このセンスに脱帽です。
 こんなんね、ボディペイントみたいにしか見えないっす
「いいでしょ?」
 ……全然。むしろ……変です。だいたいスパッツの柄なのに継あてまで再現しなくても。なんという貧乏スパッツ。
 タイにも流れという意味でのトレンドとかはあるけど、雑誌は読まないし、テレビもニュース、ドラマ、お笑いが中心で、紹介系のバラエティが少ないから、大ヒットという流行がそうそうないような気がする。タイ人自身の気質も、人とは違う、というか、とにかく自分が気に入ったもの、だけを着る傾向があるからね。こんなスパッツも買い手がいるわけで。
 アムは細いからそれほど目立たないけど、よく見ると、歩くたびに肉と一緒にジーンズ柄が揺れるので、やっぱね、ぶっちゃけ変です。