英語
マレーシアの3日間はがんばって英語喋ったな。知恵熱でそうだった*1。なんでこんなに英語ができないんだろうね。
中学生のころとかは英語が最も得意科目だったし、親友の陽平が何やら黒人の英語家庭教師なんぞやを連れてきたときも通訳バリに喋ってた俺。
それにタイに初めて来たときもタイ語なんかできるわけないじゃない? そんときもバリバリ英語を喋ってたもんなぁ。
ターニングポイントは多分そのあとのタイ語を習いはじめたあたりじゃないかと自分では察する。
そもそもタイ語を習いはじめたのはタイのアイドル*2が好きで、っていうだけ。
のちのちタイのアイドルのほとんどが高学歴もしくは白人とのハーフということを知り、タイ語ではなく英語をさらに習っておけばよかった、と心底後悔。台湾の歌手、ジョーリンに出会った後ではさらに後悔*3。
2回目の渡タイは、とりあえず死体を求めてインドへ飛ぶための中継点でしかなかった。
で、インドへ入って数日間はよかったが、バラナシ*4で沈没*5。そこからだと思う。
なんか急に白人が怖くなったんだよね。
でもそうするとジャンジャン白人が寄ってくるようになるのは、なんでだろう。
1度久美子ハウスのドミ*6で夜中、日本人のけったいなオッサンがマラリアが発症しブルブル震えてた。誰も気づかないの。一番遠くにいた俺が気がついて「大丈夫?」みたいな。毛布くださいっていうから、ホイッって投げてやった。で、俺は布団にもぐりこんだら、周りがやっと気づきだした。みんなオッサンの周りに集まる。その時点で最も遠くにいた俺に、南アフリカの白人好青年がまっすぐ俺の方へと向かってきて訊ねる。
「彼はどうした?」
「ヒーイズミスター・マラリーね」
「オーイエー!」
夜中の2時過ぎぐらいに何がオーイエーだっちゅうの。だいたい、マラリーだって日本語的略語だろ。わかったんかいな。
いやだないやだなと思ってるとホント寄ってくるのね。
最近では白人嫌いはなくなったけど、でもやっぱり英語は話せない。タイ語が先に出ちゃう。
タイ語で20はイーシップという。英語で225は「トゥーハンドレッド トゥウェンティーファイブ」でしょ? でも俺が言うと、
「トゥーハンドレッド イーシップファイブ」
とかなって、あれ? 俺今イーシップって言った? みたいな。自分でどっち喋ってるんだかわからなくなる。
そういえば初タイのときは英語を喋れたとはいえスンゲェ恥ずかしい間違いをした。
初海外の緊張からか、1週間くらいしてから*7風邪をひいた。ま、医者に行くほどでもないけど薬は買うか、と。普段薬嫌いなんだけど、海外で風邪をひいたりすると心細いのよね。日本で風邪ひいてもヘコまない? それに馬鹿は風邪をひかない代わりに、万が一ひいちゃったらそれこそこの世の終わりってくらいヘコむじゃない。風邪をひくことに免疫ができてないから。
それで薬屋行って体調が悪いって意味で、ジェスチャーつきで
「アイム フィーリン バッド」
とか何とか言っちゃって。したら、
「アーユー フィーバー?」(熱がありますか?)
と。
フィーバーは名作B級映画「サタデーナイトフィーバー」のフィーバーしか知らんから、そう訊かれて
「アーユー フィーバー?」(あなたはノリノリですか?)
って受け取ってしまった。
「ノー!!」
馬鹿野郎! 体調悪くてフィーバーできるかい! そんなこともわからんのか!! と。
俺が馬鹿野郎だった。
多分向こうもびっくりしたと思う。熱はあるか? って訊ねたらちょっとキレ気味で、いいえ! なんて言われて。
ネタになったからいいようなものの。
*1:小学生のころ田宮の4駆のラジコンを作って知恵熱を出したことがある俺。中学生になって懲りずにまた作った。でも今回はもう大きくなったし2駆だし、と思ってたらまた熱が出た。頭が悪いんだなって身をもって体験した
*2:TEEN8GREAD A というグループのジェニファーという女の子
*3:台湾語というか中国語を習っておけば、少なくともタイ語より世界で通用しただろうに。ちなみにジョーリンは大学で英語を専攻していたから英語ペラペラ。最近彼女が英語で日記を書いて、それで英語を学ぶという本も出版された
*4:聖地と呼ばれる。バラーナスとも。ガンジス川が目の前に広大に広がる
*5:ガンジス川に沈んだのではない。バックパッカー用語で、移動せず1ヶ所に長く滞在してしまうこと。長さは人それぞれの感覚に任せる。ちなみに俺は1ヶ月弱。帰るために駅に行くのに帰り方を本気で忘れた
*6:久美子さんという日本人女性とシャンティさんという方がやってる安宿。久美子さんには賛否両論だが、俺はどちらかというと好きな方だ。ドミとはドミトリー。相部屋ね
*7:初タイは1ヶ月ちょっと滞在