バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

クレジットカード

 プチ・バブル中のタイ。
 特に不動産関係などバブルってる感がある。やたらめったらショッピングモールやらコンドミニアムが建設されているし。
 んで、クレジットカード。
 バブルとはいえ実際に現金を持っているわけではないからやっぱ借金をするわけで。
 一般人ならクレジットカードでしょう。
 クレジットカードを作るのに、外国人ならノンイミのビザと労働許可証などが必要で、さらに最低所得がいろいろと設定されていた。いろいろというのは銀行などによって違っていて、シティバンクなどはかなり設定が高くなっていたと思われ。
 レスキューに入って、うすうす感じていた危機感を目の前に突きつけられて、カードを作ろうと思った。危機感ちゅうのは、金がない=治療を受けられない。そりゃそうだが、タイの場合、病院の玄関すら入れない。ま、大げさかもしれないけど。でも、例えば両足骨折の血だらけで救急病院に運ばれても、金がないと全く相手にされないの、マジ。
 で、前の会社のときに在職証明とかもらおうとしたら、理由を訊かれて、発行されなかった。会社としては社員にカードを持たせないんだと。アホか!! 
 どうしようかと思っていたら、営業の人がカード会社の日本人を紹介してくれて、いとも簡単に作れてしまった。所得証明も要らないし。ワーパミ*1と銀行の通帳があればいいですよ、なんて言われて。
 なんでも、今年だか去年年末に法律ができて、所得が月に15000バーツ以上ある人はカードが作れます、と。おかげで、所得が15000以上あれば、審査もゆる〜く、作れちゃうらしい。
 日本に帰ったときに安心、なんてそもそもカードをなぜ作ったかも忘れて喜んでいたら、話にならないほど限度額が低かった。
 日本のカードも実は持っていたりする。でも口座が日本だからもう使わなくなった。
 4、5年前、クソみたいなパチンコ屋でバイトして貯めた金10万円ほどを持って帰ってきたとき。最初の1ヶ月で全て使い果たしたっけか。これを使ったら帰りの航空券が買えなくなる! ああ、これを使ったら片道券も買えなくなる!! なんて思いながら、片道券すら買えない額にまでなったら開き直って全額使った。
 幸運にもカードを持っていたんだけれども、もっと幸運だったのは、持っていることを忘れていたということ
 カードがあることに気づいたのは、帰国から2週間前くらい? その日から怒涛のようにキャッシングしておろしまくったもんね。
 その日暮らしをしてたもので。
 大金を持つと破滅するタイプだと思った。
 一生金持ちにはならない人間だと思った。