バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

タイの映画

 タイの映画をみた。キングコングをみたかったけどタイでは14日からなもんで、残念。しかし最近はアメリカ映画もネタが尽きたのか? リメイクばかりだよね。来月は『フォッグ』も公開だし。
 今日みた映画は「ローンコーン」というホラー映画。
*1
 カンボジアに近い田舎で、ある意味名物のカンボジアン黒魔術を使い、エロエロ女教師を巡って大騒ぎ、みたいなストーリー。
 最近のタイ映画もホラーが流行っているようだけど、ベースはみんな韓国映画呪怨のおばけのモノマネにすぎない。ストーリーもほとんどが過去に悪いことをしてそれが原因で女の子が死んでしまい、何年も経って忘れたころにおばけとなって復讐に来る、みたいな感じ。で、必ず原因を突き止めに、もしくは霊を沈めるためにおばけの生前の実家を訪ねる。そして霊が沈んだと思いきや、まだ終わってないのよ〜んってギャ〜。そういう終わり方。この終わり方はリングだね。
 今回の映画も過去に黒魔術を使って悪いことをして仕返しされるっていうつまらん内容。黒魔術だから、ホラー映画というよりスプラッターかな。
 地元が同じ仲良しグループが田舎に残った友人を訪ねて帰郷する。で、その友人の義理の母親がエロ女教師。メインの女の子以外は2年前エロ女教と男性教師がチョメチョメしているところをビデオに撮り、かわいいそうな友人の実父と別れさせようとするが、逆に男性教師に返り討ちに遭ってしまう。そして仕返しをしようと黒魔術師のところへとお願いに行くんだね。
 でも如何せんここは田舎。ちっちゃいのよ。結局、みんながその黒魔術師のところへいろんなお願いをしてて、もうろくなことにならないのね。そんで、エロ女教がみんなに復讐するために自らが黒魔術師みたいな状態になって、じゃんじゃん殺していくわけ。
 メインの女の子は昔、エロ教*2の義理の息子と付き合ってたけど、別れて仲間内の男と付き合っていた。で、付き合ってる男はエロ*3とやりたくて黒魔術を使うんだね。で、殺されるわけさ。
 途中からちょっとおかしくない? ってことに気づいてしまう。みんなガシガシ殺されているのに、義理の息子だけは殺されない。しかも最後まで生き残ってるじゃない? これはひょっとして?? みたいな。
 最後メインの女の子が病院へ収容されて*4、もう一度やり直そうみたいな話をしていると、病室のテレビでその事件が取り上げられている。見てると、案の定義理の息子はとっくの昔に殺されていたということが報道される。
 読める展開はやめようよ。ね。
 一番最後のシーンは、病院の上からメインの女の子が飛び降りてきて死亡。で、実はその女の子も黒魔術で義理の息子とくっつくように仕向けていた、っちゅうなんとも許せない安易な映画。
 タイ映画の特徴は、現在と過去のシーンをごちゃごちゃ混ぜているところ。簡単なストーリーをややこしく見せているだけ。この映画なんか特にそう。
 タイ映画はまだまだ発展途上ですな。

*1:以下ネタばらしなので注意

*2:だんだん名前が短くなっている?

*3:限界まで名前を短くしてみました

*4:エロは最後警察に射殺される。実に簡単な最後