バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

4:18 姉妹のような兄弟

 ボケッっとしていると、なにやらゲイのようなナヨナヨ〜とした少年が涙目で何かを訴えている。
 何かと思えば、財布をどぶに落としたので助けてほしいと。
 財布をレスキューですかぁ?
 ちょうど車の横にどぶのふたがあって、鉄格子みたいな状態。そこからするりと落ちていったらしい。
「お願いだから私の弟を助けてあげてよ」
 横から大柄なおかまが。姉妹のような兄弟ですな。元兄弟?
 懐中電灯でどぶを照らすと確かに財布みたいのが浮いてる。でも、すぐに沈んでしまった。ふたも開かない。長い棒を持ってくるしかない?
 雨も降ってきた。どぶの流れも速くなる。
 ラマ9の応援部隊が到着。
 どうにかふたをこじ開けて、ひとりが中へ。結構深くて、首の辺りまで沈んでいる。ヒョエ〜。俺にはできねぇ。
 みんながどぶの上から懐中電灯などで照らしながらああだこうだ言っている間、俺は見てしまった。
 ゲイの弟、しゃがんだまんま寝てるやん!! それに気がついた姉(兄)は弟の髪の毛を鷲づかみにしガシガシ振って「テメェ寝てんじゃねぇよ」だって。あんた、やっぱ男だよ!
 結局財布は見つからず・・・・・・。