バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

HIV検査を受けました

 しかし、世の中便利になったもので。ほんの十数年前までは携帯電話なんて会社でも使っているところはそう多くなかったはず。そしてEメール。いまやこれなしで仕事をすることは至難の業。携帯が圏外だったりメールを読んでなかったりするとこっちが悪いみたいだもんね。たまにひとりに1台パソコンがない会社を目の当たりにするとどういう風に仕事してるんだろって思うようになってるから、いやはや、世の流れって恐ろしいもので。


 さて今日午前中、HIVの検査を受けに行った。
 先日保険に入って、その加入に際しHIVの検査だけは必要だと。さすがタイランド
 しかし恐ろしいのは嫁、アム。
 以前アムが入ったときに担当してくれた人がよさそうなので俺も入ったわけだが、アムのときよりもよりよいプロモーションがあって。要は99歳まで使えて、満期を過ぎればいつでも解約できて、かなりの額が返還されるもの。以前に聞いていたものよりも安くなりそうだったから目一杯つり上げたのね。で、健康診断はいらないけど、HIVだけは、と。
 保険の内容について説明しているのにアムは一切興味を持たず、聞いてもいない、それが、死亡時、特に事故のときに高額を受け取れるという話になったとたん、しっかりと質問したり確認をはじめた。こいつ、何する気だろうか。
 さらに受取人の名前をネネちゃんとあとどうするかと本気で考えてたら、アム、怒りだしたからね。あんな真剣に死亡時の話聞きだしたら誰だって怖いと思うわい。怒るかね。何する気だろうか。


 スクムビット・ソイ1のバムルンラード病院へ。
 一緒にエレベーターに乗っていた太った白人が俺の前に受付。そのあと体重など量るときも当然次になったわけだけど、俺が電子体重計に乗ったら彼の体重がリセットされていなかった。
 リセットしなおし。
 量ったら、俺の方が重かった・・・・・・。
 それから医師の診断。
 パートナーはひとりだけですか? などなどの質問の中に、最近体重が減ったりしていませんか、と。
「あ、そんなことないですよね」
 パソコンで4月下旬に受けた健康診断の結果をオンラインで見ながら、
「脂肪が多すぎですね」
 世の中便利になった反面、きっと失ったものも多いと思った。
 そのあと、血液を抜くわけだけど、血管がみつからずに散々叩かれた。
 失ったものも多いんだけど、きっと得たものも多いんだと信じたい。


 結果は当然ネガティブだったわけだけど、なんだろうね、全然大丈夫という自信満々なのに、再度診察室に入るときに、もしかしたらここを出るときは俺の人生全然違う方向に動き出しているのかも、とかさ、どきどきしてくるんだよね。


 最初の問診のときはタイ語だったのに、診断書もらうときは英語だった。俺はタイ語で返しているのに、絶対に英語。
 最後、部屋を出るときに「Have a nice day!」って言われたのが、デブはナイスね、って聞こえて訊きかえした。
 HIVの検査に来たのに肥満のこと言うなよ。


 ただいまダイエット中。
 でも、以前の健康診断より1.8kg増えてた。