その1
車を運転してたら電話がかかってきた。同時に前方に何かが落ちているのが見えた。
でも、前の車の風が巻き上げて移動したんだけど、電話のディスプレイから目を向けたときには間に合わなかった。
発泡スチロール。
がつんと踏んだけど、まあ、発泡スチロールだもんね。
なんていうのは甘い考えで。
そこからしばらく走ったらがたがたいいだして、激しい振動に。
こりゃ、タイヤいったな。
路肩に寄せるにも高速道路だし、もう少し行けばジェンワッタナの出口だからそこで直そうと。
ブラフじゃなくて自分で交換くらいはできるさ。そういえばつい最近もレスキューであったものね。
そんで、ジェンワッタナのところに着いたら、フロントガラスが粉々に砕けた車とレッカー車が。
ラッキーだったのはレッカーの兄ちゃんがいい奴で、レッカーの先に停めたらわざわざ来てくれて、どうした? って。
なんか踏んでパンクしたみたい。
兄ちゃん、交換できるの? ってさ。
おいおい、人を見て言いなさいよ。
「それくらい」
言いながら車から降りたらものすごい暑い。
「できない」
じゃあやってやるよ、って。
サンキューベリーマッチ。
左の後ろのタイヤで、パンクどころかバーストしてた。
しかし、プロだね。5分かかんなかったよ。さすがにそんなに早く交換できないね、俺。
運が悪かったが、俺の車じゃなかったしレッカーの人がいたし、よかったよ。
何より、ネネちゃんを乗せてないときでよかったし、乗せていないときにアクシデントという経験を積めたことは今後のためによかったんじゃないかしら?
兄ちゃんには200バーツを飲み物代として渡しました。