バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

3:02 中央分離帯に衝突

 スティサン署へ戻る途中、ラチャダーのラートプラオとの交差点にさしかかろうとしていた矢先に事故発生の通報。ラートプラオ・ソイ41のあたり。
 現場近くに行くと懐中電灯を振っている人が歩道に! と思ったら焼き鳥の屋台のリアカーについた電球が揺れていただけ。
 そのちょい先の中央分離帯。スバルの軽トラックがタイではごく一部の場所でトゥクトゥクとして活躍してるんだけど、その車が中央分離帯の鉄柵にぶち当たって大破。かなり壮絶な現場。しかも、助手席の女性がまだ車の中にいる!
 大丈夫か!
 全然大丈夫。
 ただ足が挟まれた状態で出られない。それ以前にドアが開かない。
 けがはないかとかいろいろと問いかけるとちゃんと応えるし、まったく問題はなさそうだ。さらには、この柵は鉄だから弁償となると高いんでしょう? とか、あとから来た隊員らがドアをこじ開けようとして窓枠の部分のフレームが歪んだりすると、借り物だから壊さないで! とか言ったり、至って正常。もう廃車ですよ、これは。というか、壊さなかったらあなた一生ここで暮らす羽目になりますよ。保険は入ってないの? いや、3等だから、って。運転手が恋人のようで、もうべろべろの状態。こりゃぁ、3等だろうが1等だろうが、保険はきかないでしょうが。
 友人らと酒を飲んだ帰りに運転していて、突然車がバランスを崩しそこへ突っ込んだらしい。
 とりあえず中の女を出すには本部の大型の機械を使わなければ開けられない。ところが、機械はさっきの死亡事故の現場で使用中。
 そんなやりとりが無線であったものだから、この現場もレスキューの人数が野次馬を越えてしまう。
 で、なんだかんだやって約1時間後無事救出。
 結局後ろで交通整理なんかしたりして、ときどき、ハマさんにどう、出た? とか訊いてみたりして、なんかレスキューに情熱を失っている自分を猛烈に感じた。ハマさんに借りた懐中電灯を持って交通整理してたけど、電気つけてないで振ってたし。