バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

じゃあそれが俺じゃなかったらどう言うのか教えてくれ

 基本的になんでも食べられる。友人の中には好き嫌いがあったり、苦手な食べ物があったりして、ああ人生をひとつ損してるなぁ、なんて優越感に浸るほど、なんでもいける。
 もちろんだめなのもある。ただ何が好き、何が嫌いって訊かれても、好きなのは多すぎて言えないし、嫌いなのはぱっと思いつかない。あるとしたらクサヤとか? 食べられるんだけど、苦手だな。あとタイの東北の人が食べるちっちゃいぎざぎざの貝。あれなんか半生の血がどろどろで食うじゃない? あれは嫌だね。いろいろと考えちゃうから。
 とにかく、乗り物にも酔わないし食べ物もなんでもいけるから、旅行はどんなところにも行けるし、いやほんとラッキーな体質だわ。
 こうしてタイで暮して7年が経って(7年目かね。もうわからなくなってるけど)、なんの苦もなくこれたのもこの体質のおかげで。食は元気の源ですから。
 この体質のおかげでこの体型になってるんだけどね。
 生活の中では普通にタイ料理がメインとなってしまう。当然安いし、どこにでもあるのだから。ただ、タイ料理というのはどうにも脂っこくてかなわないときがある。いい油を使ってればいいんだけど、なんかさっぱりしてないんだよね。大豆とかひまわりとかいろいろあるけど、日本のサラダ油とかとどう違うんだろうかね。からあげとかああいうのも何十回と使いまわしているからもうだめ。そういえば先週の金曜日、タワンデーンに行ったあと締めに讃岐うどんを食いに行った際S君がそのこと言ってたっけ。KFC*1も日本の方が断然おいしいと。
 タイのアパートは台所が付いていない。
 さらに気温が高いので、1回冷蔵庫を開けると冷気が一気に逃げてしまう。
 よって大人数の家族ならともかく、我々のような核家族、それもひとりはやることはギャングだが食べる量が少ないときては、食材を市場やスーパーで買ってきてもすぐに腐ってしまう。
 そうなると近所の屋台になるんだけど、結局、出ている店は変わらないから、飽きてしまう。
 いや、飽きてしまうというか、もう見るのも嫌になってくる。
 それと、やっぱり俺も日本人だから、たまには和食が食べたくなるんだよね。
 先月は特にそれが強く出た。ちょうどアムの誕生日の影響で金もなかった。それと、会社は32階建てで推定で1000人以上が働くビルにエレベーターはたったの6基。こうなるとホント来ない。普通に10分くらい待たされる。やっと降りて行っても食べたくないタイ料理屋台しかない。
 んで、昼飯を食わない、夜も軽く食べるだけ、ってやってたら3週間弱で約8kg痩せた。
 いかに無駄に食ってたか?
 先週のタワンデーンから始まって土曜の寅次郎、日曜はピザ、なんて豪快に食ってたらリバウンドした、わけではなく、なんか気持ち悪くなったというか。胃が小さくなったような感じ。
 で、今週はまた昼抜きかねぇなんて思ってたら、先日両親から送られてきたネネ用のスパゲッティのたらこソースに交じって、みそ汁の素があったことを思い出して、昨日今日とそれを昼に食べた。みそ汁だけだから食べたというか、飲んだ、か。
 さあ、ここからがタイトルにある本題です。
 会社の給湯室でうちの御嬢様方たちはお手伝いさんに買ってきてもらったものを食べてる。その横でお椀にみそ汁の素を入れてお湯を注ぐじゃない。興味深そうに、何作ってるの? って。みそ汁、と。それだけ? と。ええ、問題でも?
 このあとに御嬢様方7人中7人がこう言う。
「ダイエット?」
 もし痩せてる人が作ってたら絶対言わないよね、そういうこと、ねえ、言わないよね、ねえええええええええええええええ?
 死ねとか思うよね。
 痩せようとか思うよね。