バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

レスキュー

 本日もなにもなく。
 年に1回くらい自然に発生する刺青トークが本日炸裂。きっかけは隊員のひとりが寺で背中に新しくいれたと俺に自慢はじめたことで。
 タイでも刺青をする人が少なくなってきている。会社に勤めるということが一般化し、刺青があるとちょっと、と考える人が増えたからではないだろうか。ただ、料金が安いということもあるが、刺青の文化が日本と異なるので、刺青に対する社会的な認識が違う。違うというのは受け入れらる土壌があるというか。そのひとつに、坊さんが入れてくれるお守りとしての刺青がある。
 先の彼が入れたのもそのお守りの刺青だ。
 寺で入れる刺青なので具体的な料金はなくて、功徳としていくらかとたばこやらと一緒に渡すと、坊さんが柄が非常に長く先が三つ叉だったかになっている針で入れてくれる。和彫りのような感じだが、針はもっと長い。日本でもこのスタイルを取り入れてやっている彫り師がいる。
 もちろん有名な彫り師の坊さんもいて、年に1回なのか、その坊さんの読経の集まりに集ったまあファンのような人たちの中にはトランス入っているのか、虎の刺青の人は虎に、蛇の人は蛇になって会場を転げ回る。最近の有名どころの人は5本の線みたいなのを入れてくれる坊さんで、アンジェリーナ・ジョリーもわざわざタイに来て入れていったそうだ。
 そんで、明後日行くのだが一緒に行くか、と。行きたいが車の点検で足がない。来週は、ということで来週俺も行くことになった。衛生管理がちゃんとしていないかもしれないので、それを見てからにすることにする。
 それからボスに呼ばれ行ってみると、俺の車のステッカーチューン批判。やれ報徳堂のシールが小さいとか西新井大師のシールはなんだこれは、とか。結局、最近車が少ないのでけが人を運ばなくとも、隊員の急行用にステッカーと赤色灯の装着を促しているわけで。これも来週の寺の帰りに行ければ行こう。今月中に最低でも1回はULPに行きたかったが、タイミング的に無理そうだ。来月は引っ越しもあるし。ああ・・・・・・。
 しばらくハマさんと雑談していたら、先の刺青君のジーパンが変だとボスが弄りだした。確かに変。ポケットがやたらに多い。腿の左右、脛の辺りにも左右にポケット。さらにやたらに縫ってある線が多い。300バーツだって。ハマさんのリーバイスは3000バーツで、って別に普通なのに必死に彼はボスの弄りをハマさんに転嫁しようと努力しようとしていたが、ボスはそんなん関係ないからね。
 しかし、このボス、しばらく観察してみてたけど、人をからかっているときのうれしそうな顔ったらないね。少年のような笑みを浮かべながらノンストップ。彼の弄り根性に睨まれたらもう災難だね。
 今日は久しぶりにタイ人連中と雑談したな。そのあともまた刺青談義で見せ合いっこまではじまったし。
 帰宅しようとしたらボスが来週時間あるのか? と。時間があるなら俺が刺青してやるって。
「あ、用事があるの思い出した」
 爆笑の中、逃げるように帰宅。
 ハマさんはナナに用事があるというのでそっちを回って。ナナから自宅まで4分だった。バンコクがいつもこうならいいのに。