隣の女の子
職場の隣の席の女の子、Kちゃん。
女の子といっても34、35くらいだが。
今日別の女の子がきゃーって叫んだ。
何事かと思えばとかげがいると。ヤモリかね。
んな、タイでは珍しいなんてことはなかろうに。
でも嫌いなんだって。しかも、よりによってサンダル横にぴたりと貼りついているって。脱いで歩いてるからだろ。
したら、Kちゃん、私は全然そういうの平気だわ、と立ち上がった。
そしてみんなの注目を浴びる中、平然とサンダルを持ち上げてほらって。ヤモリはどこかへと逃げて行ってた。
俺だけじゃなく社内の女の子たちも全員が、Kちゃんはヤモリを素手で捕まえるんだ、とどきどきと見ていたのに。
「さすがにそれは私でもできない」
35ならできるだろ。
しかし、ホントどきどきしたわ。素手で掴むのはいいんだけど、そのあとどうするんだろう、と。捻って殺したら笑える。明日からKさんと呼ぶ。