バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

悪いのはきっと・・・・・・

 元々運動神経が悪いわけではない。
 かといって、ばりばりの運動大好き人間でもなく、スローな生活を好む。
 そんな俺。
 で、今年に入ってからダイエットしようと走っているわけだけど、いろいろな都合で走れなかったり、いろいろ理由をつけて走らなかったり。
 そんなんなので、年間の計画が2月の段階ですでに狂いはじめている。というわけで、先週、2回ごとに5分ずつ増やしてマックスで60分の走行を、一気に60分まで上げた。
 以前、オートレースの候補生試験の時にダイエットしたときもそうだったが、ダイエットというか長距離走は最初はしんどくて逃げたい気持ちになるのが、徐々に体が温まってきてランナーズハイになる。さらに、何度も続けているうちに体力も付いてきて、あと何分とかヒーヒー言いながら目標時間までを何分と消極的に計算して走っているのが、今何分走ったと加算しながら前向きになる。こうなったらしめたもの。走るのが楽しいからさ、どんどん痩せられるのね。
 実体験で知っていることなのだが、それでも今はきつい。走りはじめなんかは膝やふくらはぎが痛い。それでも我慢して3、4周もすれば体が温まってなんとかなる。
 その、いきなり60分に上げた日、やっぱり体がちょっと痛んだ。いつも通り。
 ちなみに夜走るから、田舎なもんで空気がだいぶ冷たくなる。そうなると体が温まるまで時間がかかる上に、十代のころにバイクで事故を起こしたときの膝の痛みが出てくるので、冗談じゃなくきつい。
 でも、ダイエット用走行は筋肉痛はいけないのでね、ゆっくり走るということで、とりあえず難なく60分はクリアした。
 その日は。
 2回目の60分のとき、1周目でいきなり足に激痛が走った。これは60分無理だな、と。すぐにでもやめて帰ろうかと思った。でも、体が温まればどうにかなるのでは、ととりあえず走り続けてしまった。なんとなく痛いまま60分経過。
 それが水曜日のこと。
 木曜日、歩いているときになんか違和感。
 金曜日、つまり今日ね。
 立っているのがしんどいくらい激痛が走った左足が痛い。
 いきなり故障。
 確実に1回目の60分で軋みはじめた体を、2回目の60分でだめにした。今ならプロスポーツ選手が体を壊したときの気持ちがわかる。ヤル気だけが先行するものいけないもんだね。
 ブートキャンプのときも俺が壊れる前にDVDデッキが壊れた。
 そして今回。俺のヤル気が壊れる前に俺が壊れた。
 デッキが悪いんだ。
 足が悪いんだ。
 地球の重力が悪いんだ。
 太っているのがダメみたいな、世間の考え方がいけないんだ。
 俺が太っているんじゃなくて、みんなが痩せているんだ。
 きっと!