バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

I miss you、ネネ!

 しかしまぁ。
 ひとりで家にいてもすることがない。掃除だったり洗濯だったりいろいろやればいいんだが、洗濯機の使い方わからないし、掃除もなんか面倒で。
 そんで目覚めてからそのまんま本読んで、1時間くらいしてから起きてパソコンで書き物して。
 もうタイ語もおぼつかなかったころにつき合いのあったゴーゴーの女、Pちゃん。バンコクジャパニーズ列伝の中でも出てきた彼女。そういえば当時まだ小さかった娘と息子の話をしてて、どんなに疲れてても子どもの顔を見たら疲れが吹き飛ぶのよ、なんてことを言っていたのを思い出した。
 当時は、じゃあ俺のところ来ないで子どものところに帰ればいいじゃん、なんて思ってたもんだけど、今、その言葉はよくわかる。ネネの顔を見るとほのぼのとできるものね。


 ネネが生まれてから人を愛するということを知ったと思う。


 アムなんかは「ラックネネ!(ネネを愛してる!)」とかよく言ってるけど、そこはやっぱ俺は日本人なんだな。ネネに「愛してるよ」なんて言ったこともないし、照れくさくて言えないよね。



 アムと知り合ってからちょいちょい生活が向上していったんだが、ネネを妊娠してから、そして生まれてからというもの、生活環境が劇的に向上した。アムなんかは知り合ったころ、俺のことを超ドけちな男だと思っていたらしいが、日々知っていくたびにわかったのはド級に安い給料で働いていた貧乏人だったということらしい。そこから徐々によくなってきて、ネネの妊娠がわかったあたりから広い部屋に住みはじめたり車を買ってみたり、生まれてからは給料が日本円で5万円くらいジャンプアップしたしコンドミニアムまで買ったし。
 よくアムとはネネはテワダー(天使)だとか話すが本当にそう思う。
 というわけで、次の向上を狙って宝くじを買おうと思っているところ。
 まあそれは冗談として、物質的に向上したのもそうだが、精神衛生上、非常にネネという存在はいいのだと思う。ちょっとわがままで乱暴なところはあるけど、疲れた心を癒すのにとてもいいんだな。
 アムには悪いけれども、俺とネネの関係は決して他人になるということはないし、ネネも俺も互いを大切に思っているわけで、この安心感というのはほかにはないと思う。
 仕事に行っても時間があれば何度も見ているネネの写真を眺めたりするし、こうして家にネネがいないとやっぱり寂しい。
 アムは月に1回2回は向こうに泊まりに行きたいらしいが、アムひとりで行けばいいのにと思う。が、うまくできたもので、向こうも向こうでアムひとり来られても仕方がない。メインゲストはネネなので。



 あまり人付き合いがうまくなかったし、友だちも全然いなかった俺とは正反対で、ネネはうまく周りの中に溶け込むし、みんなに愛されているし、父はとても嬉しく思う。
 親子だからとはいっても子は親の所有物ではないし、俺はもう今からひとりの人としてつき合っているつもりだが、これからもこの態度とネネの愛しているという気持ちを忘れないでいたい。アムとも話をしたんだが、ネネが勉強に興味がないのなら無理強いはしない、とも考えている。だからって放任は結局そこら辺のアホ連中と同じになってしまうので、興味を持てるように努力をしたり、今の勉強が将来どう役に立つかを教えたり、勉強をしたいときにいつでもチャンスを与えられるようにしたい。
 というわけで、がんばって働こう! なんてネネを見ていると力が沸いてくる。ホント、ネネはテワダーです。

 まあ、会社行ったらすぐにその力は放電されるんだけどさ。