タイ-カンボジアの国境、アランヤプラテート
タイとカンボジアの国境、アランヤプラテートのロングルア市場へ行ってきた。
今の職場に入る直前にビザの関係で行ったきりだから4年ぶりだ。
マイミクのS氏にいい行き方を教えていただいて朝6時にハマさん宅を出発し、8時ごろにはスムーズに到着。だいたい270kmくらいか。
ここアランヤの国境マーケットはタイのバイヤーだけではなく世界中のバイヤーが注目する場所として有名で、一般のタイ人にも有名。すぐ目の前の国境を越えれば巨大カジノが数軒並んでいて、それでなくとも人がわんさか訪れるところである。
今回はハマさんとアランヤ視察ということでやってきた。ハマさんもいろいろと興味がある人で、今後の勉強にと一緒に。俺は早く会社を辞めるために、なにかここにチャンスがあるならば、と。
普段は死ぬほど暑いらしいが、今日はどんよりと曇り空。幸運にも雨も降らず快適。
こんな風にもう広大といった感じで市場が広がっていて、そこにたくさんの店がごちゃ混ぜにひしめいている。
なので目的の店があるのならばともかく、今日のようなぶらぶらと見て回るには少々きつい。
そんな輩には強い味方が。
こんなゴルフカートや、
こんなレンタル自転車にレンタルバイクがいっぱいあって、それを借りて自由に走りまわることができる。
自転車は1日20バーツ、バイクが1日150バーツ、カートが3時間300バーツ。
今回は自転車で。1日の料金の20バーツを払う際、身分証明書やらそんなものの提示を求めない。貸してと言えば、はいよ〜と返事が来る感じ。借りてからハマさんと話をしていたんだが、こんなん乗り捨ててもいいんじゃないだろうか。そもそも鍵もないし。かごにプレートが貼ってあるので、捨てても自動的に返るのだろうと推測。
とりあえず見つけた食堂で食事をしてじゃあ端から見ていきますか、と。
これが大変。
このマーケットはもう生き物。常に増殖しているので、端っこだと思って見始めると、角の向こう側にはまた広大に市場が広がっていて、端はずっと向こう。といった具合。端っこをみつけるのが大変。事実、4年前に来たときにも見て回ったんだが、そのときと比べても4倍以上は拡大している。
行動開始から約5分で諦めに入る。いや、これは同じテンションで、同じ集中力で見て回れないよ。結果から言うととりあえず全部の列を見て回ったけど、休憩なしで約5時間かかった。まあ服ばかりで最初のうちに何軒か入って値段とか訊いたし、見栄えが結局どこも同じで、最後の方はほとんど素通りだったけど、それでも5時間。
もう集中力なくなったから、
上に並んでいる女物のタンクトップを着ているマネキンのエロさばかりに注目してたわ。
ここはタイ側だけど、マーケットの人はほとんどカンボジア人だね。タイ人もいるけど、地元の人だからカンボジア語に近い発音をするのか全然言っていることがわからなかった。普段ラオス語の方に近いのは聞き慣れているから、カンボジア系はまったくわからない。
あと、うろうろしているカンボジア人とかいてなんだろうと思ってたら、ガイドをして金を取ろうという奴らばかり。歩いている奴はいいんだけど、チャリンコに乗っている奴は機動力がありすぎてもう嫌だ。どこまでもついてくるし。
それからほかのタイプになぜかサングラスを売ろうと必死の奴らも。レイバンを売りつけようというカンボジア人数十人に話しかけられたよ。なぜサングラスが切り口なんだ。
くつとかもいっぱい売ってたな。中古。革のブーツもあればナイキとかのスニーカーも。でも、ペイントや接着剤で修正していたし、目利きじゃないといい物は買えないんじゃないかな。くつはロングルアの外の派生的な市場にいっぱいあった。ぶらぶらと見てたらハマさんが笑っている。なんですか、と。
「こんだけ安いくつが何万足と並んでいるのに、ここにいる子どもたち、誰もくつ履いてない」
ホントだ。髪染めてないでくつ買えばいいのに。
古着のTシャツもいっぱいだった。でもばらで買える店はほとんどなかった。だいたい100枚パック。
これらの古着はアメリカとかからの救援物資なんだって。カンボジアがクメール・ルージュでぼろぼろだったころにできあがったルートが、こうしてそこまで救援物資は必要ないってあたりまで復興したけど、以前残っていて、そこからこの市場へ流れてくるんだってさ。ときどき何々中学校とかいうのもあるし、ハマさんがズボン見てたら棚から右翼団体の特攻ズボンが出てきた。
とりあえず見終わって帰ることに。来たときはチャチェンサオ、カビンブリ経由だったけど、コースを変えてサゲオ、カビンブリ、プラチンブリ、ナコンナヨック経由で帰ってみる。
これが失敗。
バンコク到着まで5時間かかった。大雨も降るし。事故を3、4件見たよ。ハマさんとしかナコンナヨックに来たことがないが、全3回中3回とも雨。今回はともかくほかの2回は乾季のときだったのに。
チャチェンサオ経由が便利です。