バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

海外出張 香港・シンセン編2

ブルース・リーの手形はナシ

 日本に行ったときもそうだったが、携帯電話の電池の消費量が激しい。ローミングにより電波を探し続けているからなのだろうか。
 朝方起きてしまったときに携帯が切れてしまっていることに気がつき、これは寝ない方がいいかなと。7時くらい。約束は9時だったので、なんかもったいない。
 工場見学ということで、まあ簡単に見て終わりかと思ったら、オーナー、総経理、副総経理まで出てくる会議になってしまい焦る。日系かと思ったら中国の会社で、主に赤外線や超音波、温度感知でのセキュリティーセンサーを作っているところ。
 工場内見学をしていろいろと見せてもらったが、ほとんど上の空で聞いてて、工員の女の子ばかり見てた。
 午前中に終了し、広東料理のレストランに連れて行ってもらった。比較的あっさりとした感じでとてもおいしい。店も高級料理店といった感じで、こんな適当なつもりで来たのに昨夜から大歓待され、正直戸惑う。
 通訳の女性に、皆既日食はタイで見れるんですか? と訊かれる。なにそれ? と。あとでわかったのだが、タイは部分日食のため全然騒がれておらず。
 食後シンセン市街地を通り、電車の駅がある国境へ。名前は忘れた。

 シンセンはえらい栄えているのね。以前はここら辺も経済特区で、市内へ入るのに仮入国手続きみたいなのが必要だったみたいね。
 また中国はどこもそうだけど、道が広い。片側4車線5車線は当たり前の上にそれと同じくらいの幅の中央分離帯、車用の側道、バイク用の側道、歩道とある。渡るのも大変だ。中国は社会主義とはいえ、経済的には資本主義と同じで、みんな自由に商売をしている。でも、経済の勝ち組負け組がはっきりしていて経済格差も半端じゃない。引っ越しとかも自由にできないみたいでそれも一因とか。そんなんなのでタイとか日本とかと全然変わらないじゃんと思う反面、土地とかは基本的に50年とかの借地権を買うような状態で、政府がここに道を通すと言ったら簡単に道ができてしまうそうな。
 とにかく、中国に来るとThe大陸といっただだっ広さとパワーを感じる。つい最近まではベトナムとかインドとか注目されていたけど、やっぱりしばらくは中国が先頭を走るんじゃないかしら。インドだとカーストがあるから、マンパワーとか活かしきれないんじゃないのかなぁと想像する。

 さてこの国境。これまた表示が超不親切で、外国人と中国人のイミグレのフロアが違うんだが、そんなことはどこにも書いていない。
 中国越境してすたすたと歩いて香港側へ。どぶ川みたいなのを渡るんだが、雰囲気が国境っぽさを醸しててなんかいい。
 香港に入国するとすぐに駅に繋がっている。そこでまた迎え人がいるんだが、どこにいるんだか。
 そして改札の方まで行って会えたんだが、香港人の女性で英語しかできない。困ったことになったが仕方がない。なんとか英語で話す。
 どこか行きたいところはあるか、と。ガイドブックも何もないので、どこに行ったらいいのかさえわからない。適当にこれぞ香港というところに連れて行って、と。
 電車はものすごい混雑だが、ひとつ目の駅だったかふたつ目でほとんど降りて行ってしまう。
 しばらく乗っていると見たことある駅に。大学、という駅。そういえば去年か一昨年に東莞に行ったときに通ったような。で、外を見てたら案の定、ホンハム駅を通った。なんとなくわかったような気になる。
 そして尖ナントカってところに着いて、案内されたのはスターロードだったかスターアベニューというコンチネンタルホテルだったかがある海辺に。香港島が一望できて、夜なんかはかなりすごい夜景が見られるところのようで、百万ドルの夜景と呼ばれているとか。




 で、なんでここがスターロードかというと。

 ブルース・リーの像が。
 それから足下にはハリウッドみたいに中国スターの手形が。わかる人だけ撮ってきた。

 レイモンド・チョウ(鄒文懐)*1。なんとなく憶えてて自宅に戻ってからウィキペディアで見て、ああそうだこの人だわ、ってな感じ。

 ジャキー・チェン(成龍)*2プロジェクトAとか香港国際警察とか、飛び降りるシーンを何度も繰り返すのが好きだったなぁ。

 サモ・ハン・キンポー(洪金寶)*3元祖動けるデブ最早本人の声なんかより水島裕の声の方がしっくりとくる
 こうなったらユン・ピョウだろと思ったけど、イングリッシュネームって中国圏で言ってもわからないんだよね。中国名を言ったって通じないし、ユン・ピョウが「元彪」と書くなんて知らなかったし。あったような気もするけど、撮ることはできなかった。

 マイケル・ホイ(許冠文)*4Mr.BOOのホイ兄弟。実は最初に撮ったのがこの手形。最初は、こんなんあるんだ〜、なんて適当に見ていたが、マイケル・ホイをみつけてテンションが上がった。小さいときに、たしか土曜洋画劇場だったかと思うが、あれで放送されていたのを観た。もう内容は憶えていないけど、大爆笑で観ていたことは憶えている。吹き替えでまた観てみたいシリーズ。

 サミュエル・ホイ(許冠傑)*5。上記マイケルの弟。
 一通り見て、もう空港へ。遠慮したんだが空港まで送ってくれる。
 九龍駅から空港への電車が出ているんだが、ここでもチェックインができる。で、電車の中でいろいろとお話。英語で。一番大変だったわ、この出張で。

 空港について案内してくれた人と別れて出国ゲートへ。
 香港の空港は店が充実している。早々に出国手続きをしてしまっても飽きない。
 そして帰りの飛行機。
 最初真ん中辺りの通路側にいたが、インド人に席を替わってくれと。通路からふたつ目の席。嫌です。速攻でお断り。そんで、しばらくしたら若いタイ人のお兄ちゃんがまた替わってくれと。今度は通路側。俺の席に彼が座り、連れの女の子の席にインド人が座って、それでめでたく、先のインド人も含めて丸く治まると。ええ、どうしようかな〜。したら連れのタイ人の女の子がお願いします、って。かなりかわいい。よし、いいだろう。
 というわけで、ビジネス席との仕切りのところで、小さい画面でケビン・コスナーの「アンタッチャブル」を観ながら帰国。
 家に着いたのは午後11時ごろ。アムはちゃんと起きていた。日本から帰ってきたときはお土産目当てで、今回はそんなのがないから寝ていると思ったが。