バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

火災時の避難訓練

 今日は午後1時から避難訓練で。
 どうせみんなすぐには集まらないだろうと、1時半くらいに行ったら、5組くらいしか来ていなかった。
 で、その5組で開始。
 まずは火災の起こるメカニズムなどを消防署のおっさんが喋る。それから、消火器の使い方。消火器の持ち方などの説明のときにデモで持ってるおっさんのユニフォームに火災訓練トレーニングセンターのなんちゃらって書いてあった。こういう職業もあるんだな、タイは。
 用事があるので、そこまでで抜けてきてしまったが、このあと2階から非常階段を使って外の通りまで避難する訓練をやるらしい。
 抜けてきた分際でなんだが、アムをはじめ、今日来ていない人たちは避難訓練をバカにしているのだろうが、実はかなり重要である。火が出たら下に降りて外へ逃げればいいのだろう、と。単純に言えばその通りで、口で言うのは簡単。だが、やったのとやらないのでは大違いで、シチュエーションが無限にある中のひとつだけでもシュミレートしておくだけで、その分だけ体が勝手に動くなり気持ちに余裕ができる。夜に完全に停電してしまっていたらどうする? 火の手が数ヵ所から上がる可能性もある。レスキューの応急処置で、我々は訓練を受けて基本的な技術は身につけている。そして5年6年とやってきているけど、同じシチュエーションなんて一度もない。けど、まったく訓練をしてきていなかったら、大したことのない現場で右往左往することになる。警察も消防も、軍隊、パイロット、船舶、みんな一生に一度遭うか遭わないかの事故のために訓練を重ねている。
 実際、ここで火災が起こったら、余計にけが人や死者が出るんじゃないかな。こういう建物って塗料とかからガスが発生したり延焼も早いだろうしね。