バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ヌク祭り

 チェンマイからヌクさんが上京し。
 まずは社内での打ち上げ的食事会。場所はスクムビット・ソイ22の玄風館。ここは日本にもある焼肉屋さんのバンコク支店のよう。にもかかわらず、店員のフレンドリーかつ自然体な接客が素晴らしい。いいところももちろんあったが、注文の際に大皿とか何人前かわからんので聞きまくり、後半でもつ鍋の量を尋ねたら、あからさまに嫌な顔をしたあとにキレ気味で説明してくれた。かわいめな女の子だったので許すが、男だったら大変なことになってたよ。
 焼肉はとてもおいしかった。だが、先日も書いたように、焼肉は自分の年令を確かめに行くところだね。昔ほど食えないわ、やっぱり。
 食後タニヤへ。最初カウボーイのバカラに行くつもりだったが時間が早いからとタニヤに。
 まずはラベンダーを見に。勘吉にはなんと客がついていた。それから予想通り、みんなこれはひどいと言い、同じ棟の4階の新しい店に入る。
 クラブRという店。まだ開店してから1ヶ月くらい。4人だか5人で来店でシーバスかいいちこ無料というので入ったんだが、1時間700バーツのセット料金は変わらず。このへんのシステムがよくわからないんだが、セットがあるならボトル売りしなくてもいいんじゃないの? いずれにしたって飲み放題なんだから、ボトル無料ったって、結局はボトルが見えるところに置いてあるか置いていないかの違いじゃね? ボトル買いをするのは安く飲むためだと思うんだけどなあ。
 女の子の揃いはラベンダーに劣らないくらい微妙。ブス専ラベンダーよりはまだいいんだが、個性派がいない感じというか。選んだ女の子は18歳。かわいいんだが、中途半端な感じが。どこがって言われてもわからんけどさ。受け答えもしっかりしているし、マナーもちゃんとしてた。かわいかったし、今後人気が出るだろうとは思うが、なにかがしっくりとしなかったんだな。思ったのは、ブスでもなんでも気が合う子がいるところがいいよね。そのラベンダーもそうだし、ほかの何軒かの気に入っている店とかみたいに、そういう子がいるところがいいわ。波長が合うっていうのがいいのかしらね。
 ヌクさんに会いにハマさんも合流してくれて。ヌクさんがなぜかタニヤの有名店、アルカディアに行きたいと言い出し。ここは数年前に客と来たっきり。そのとき、個室に入ってすぐに女の子に連れ出しするか訊かれてしないって答えた。したらそれっきり女の子は一言も口を聞かずに座ってただけでかなりむかついた。それ以来こういう有名店はダメだなって思って来なかった。今回、時間が遅かったからなのかたまたまなのか、女の子が10人くらいしかいない。で、俺からしたらかなり微妙ライン。かわいい子が数人いるんだけど、これを選んでしまったら他の人が選べないんで、考えた結果、ウケ狙いも含めて、一番の不細工を選んだ。並んでいる女の子すら笑ったレベル。おまえらが笑ったらいかんだろ。
 で。
 選んだ子、40歳だった。並んでちゃいかんだろ、さすがに。もはや子じゃないもんな。下手したら並んでいた女の子の母親クラスだべ。まあ、年の功というか、さっきの18歳よりは楽チンなリラックスタイムになった。18歳にはチップあげたけど、さすがに40歳にはあげませんでした。
 店を出て、同僚の2名は帰って、ハマさんヌクさんの3人でカウボーイのバカラに。この時点でかなりしんどい。焼肉屋でビール、日本酒、焼酎と飲み、タニヤでウィスキー、ブランデーと飲んでたので。タニヤでは両方共ロックだったしさ、体が重い。
 バカラは相変わらずの大盛況で、隅っこに座るだけ。店員にドSっぽいのがいて、ハマさんといいなあと言いつつ。ハマさんが急に立ち上がり時間を訊きに行き、普通に答えられてたのには笑った。全然Sじゃなかった。知り合いもいないし、ヌクさんはホームグラウンドのテルメーに行くというのでついて行った。
 カウボーイをアソークに出てから交差点までに結構な数の屋台式バーが出てて、かわいい子も何人かいた。さらにアソークからテルメーまでも屋台式バーが結構な数並んでいて、わりと賑やかだった。
 あと、ソイ19の入口のところで飲酒検問してた。ここでの検問は初めて見た。
 テルメーは2時過ぎてたけどまだやってた。ただ、男の方が多かったけど。たったひとりだけかわいい子がいたが、ヌクさんの条件には適わなかったようだ。
 俺とハマさんはそこでヌクさんと別れ、ソイ11のカオマンガイの店に。何年か前に来て食べたときにうまかった記憶があり。ソイを入ってすぐの右手なんだが、久しぶりに来たら普通のカオマンガイだった。と言いつつ2皿も食べたけど。店員の、おそらく店主のおばちゃんの娘だろうが、女の子がかわいい感じでハマさんとジロジロ見てたらバイクに乗って出奔してしまった
 そこからまたアソークに向かったんだが、途中途中でハマさんが、まだ帰ってないの? って女の子たちに声かけている。見たことあるなあと思って横で見てたんだが、それもそのはずで、ふたりでカオマンガイ屋に歩いて行く途中で声をかけてきた女の子たちだった。ここらへんは売りが多いので要は商売の声かけなんだろうが、逆ナンされている錯覚になってちょっと楽しい。その声をかけてきた子をハマさんは全部憶えてたみたいで、今度はまだ帰っていないのかと話しかけている。さては酔っ払っているな、この人。っていうか、よく憶えているな。
 アソークまで来て屋台バーで飲もうと思っていたんだが、カオマンガイや酒のちゃんぽんが効いてきて気持ち悪くなり、ハマさんにタクシーをみつけてもらって帰った。ここらへんね、なぜかバンナー方面には向かいたがらないので腹が立つわ。ここらへんに来るときは今度からBTSがある時間内にしようと思う。
 帰りのタクシー、高速を使わずに帰ったんだが、渋滞してなかったし、それはいいんだ。なんか、前の客がガイトート(鶏の唐揚げ)を食ったみたいで、後部座席に骨が散乱してた。タクシーでよく食べようと思うわ。少なくとも唐揚げは食べたくないわ。ホント、タイのタクシーっていうのはクソみたいな場所だ。