バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

ウンピアム難民キャンプ

ウンピアム難民キャンプ

 タイとミャンマーの国境付近には現在9つの難民キャンプがある。今年は難民がタイに入り始めてちょうど30年。公益社団法人シャンティ国際ボランティア会が主催する第3回目のサッカーフェスティバル兼サッカークリニックの取材をさせてもらうチャンスがあって、行ってきた。
 行きは飛行機だったんだが、プロペラだったよ。久しぶりにすごいのに乗ったな。
 今年の講師はジュビロ磐田タイ・プレミアリーグブリーラムにいた本田真之介さん。背が高くてさ、イケメンだったよ。Jリーグのアジア戦略室の方も来てた。こんな人と知り合えるなんてね。ホント、ハマさんには感謝です。
 難民キャンプはメーソートの近くにある、ウンピアムというキャンプ。事前に内務省に許可を取らないと入れない地域で、難民も外には出られないという場所。とりあえず、いろいろ考えさせられるものがあったよ。食事や家は配給があるけど、それではやっていられないので商売が始まるんだね。それから、難民はウンピアムだけで1.2万人くらい、ほかのキャンプも合わせて12万人くらい。でも、メーソートの人口の7割はミャンマーからの移民。どちらにもメリット・デメリットがある。出られないけど食事はあるか、自由だけど食い扶持を自分で探さないといけないか。
 難民キャンプの人のほとんどが第3国への移民プログラムに入りたがっている。ほとんどがアメリカとかオーストラリアみたいだけどね。日本も実施したけど、それに見合う家族も少ない上に、希望者もほとんどいないとか。もしかしたら、来年はマレーシアのキャンプでの募集になって、タイは打ち切りらしい。
 取材では在タイ日本大使館の公使もいらっしゃってて、結構話すチャンスがあった。こんな機会、あまりないもんな。
 それから、NHK、読売、朝日、東京・中日、西日本、共同など新聞社の記者も同行されてて、主催者が用意してくれた難民家族のインタビューに参加させてもらった。プロの記者たちに混じってなぜか俺がw 感動だね。
 村はいいところだった。数日の滞在なら楽しいな。さすがに暮らせないけど。