ラマ9レスキューとは
今日は出勤日だけど、行きません。
今回は昨日出たラマ9レスキューについて。
まず一般的にレスキューといえば(←タイで)報徳堂とルアムガタンユーだということはもうわかっていると思う。このレスキューは政府にも認可されている。警察も事故や事件現場の怪我人や死体の搬送はレスキューに任せている。俺らは登録をしているからこそ制服の袖に手を通せるわけだ*1。だから万が一活動中に事故に巻き込まれた場合、レスキュー本部が治療費を全額負担してくれる*2。
これもすでに書いたことだが、レスキューの隊員になるには年間何回あるかわからない募集*3を待つしかない。しかし待てないという人もいるでしょう。さらに報徳堂などは出勤したら出勤簿のようなものにサインをいちいちしなくてはいけないなど、面倒なこともある。そんなのがイヤだという人もいるでしょう。
そこでできたのがラマ9レスキューだ*4。報徳堂は、20歳以上のタイ国籍を持つ者、永住権などタイ国籍所持者と同等の権利を持つもしくは労働許可証など観光以外の目的で滞在しその許可を受けている外国人が、隊員になれる。ラマ9レスキュー*5は身分証明所と100バーツ*6を持っている者が隊員になる資格。100バーツというのは入会費ということになる。
本部はプラチャーソンクロ通り*7にあるオンボロの建物の屋上。そこに行ってフォームに名前だの書いて、身分証明証のコピーと写真を2枚、あと100バーツを出して登録完了。1、2週間後に会員証を取りに行けば、そこに自分の登録ナンバーが記されている。最近では300バーツでプラスチックのカードのIDが発給*8される。
それさえ手に入れれば、自分の車に赤色灯やサイレンを取り付けて、自前のレスキュー車を作ってもいい。ラマ9の多くの隊員は自分のバイク*9にそれらを取り付けている。ただし、怪我人を搬送することは、基本的に*10許されていない。
では何をするのかといえば、現場に出向いて、レスキューチームの人手不足の場合の援助や現場の交通整理が主な役割になる。それと事件事故の通報。
ラマ9の登録番号は、無線使用時の呼称名になる。ラマ9では市販されている赤い色の無線の80ch*11を使用。
この赤い色の無線機は無免許でも使っていいもの。警察などが使う黒い無線機は免許がいる。ちなみに警察官は採用試験に合格した時点で無線免許も取得。もし無免許で黒無線機を所持しているのが見つかった場合、無登録の銃を所持していたのと同じ刑罰を受けるはめになる*12。
警察無線もレスキューの無線も同じだが、初めて聞く人は、どこで事故が発生したのか、などよくわからないと思う。というのは、発生した場合無線用語で通報するから。交通事故なら「ウォー40」など。事件に関しては殺人、傷害、はては学生同士の乱闘まで細かく用語が分類されている。
バンコク市内にはラマ9のような小さなレスキューが多数存在している。さらに警察署専任のレスキューまである。例えばスティサン署のルアムミット*13やパホンヨーティン署のレスキュー*14など。
俺もレスキューに行くときは赤無線を持っている。ラマ9の隊員でもあるし。でも一度も無線を使ったことがない。なぜ? だって壊れてて聞くことしかできないんだもん!!
*1:しかし制服は自前のため誰でも作れてしまうから希に偽者がいる
*2:もちろん本物の隊員のみ
*3:しかも口コミ。昨日のナムワンちゃんもいつ隊員になれるのでしょう
*4:本当はそんな理由で創立したわけではない。実は詳細を知りません。すんません
*5:以下ラマ9
*6:300円弱
*7:ディンデン通りからラチャダー通りホワイクワン市場辺りに抜ける通り
*8:買うといった方が正しい?
*9:こちらでは150ccが主流
*10:超緊急時を除いて
*11:80チャンネル。正確なバンドは忘れた
*12:罰金が20万バーツ。刑期は忘れた
*13:このチームは赤無線と黒無線の両方を使用
*14:名前は忘れた。1度しか見かけたことがない