バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

簡単にビザの話

 いよいよ仕事がスタート!!
 といっても初日だし、顔合わせ程度に。今までの職場と違うのは思いっきりタイ語で研修をやっているちゅうことか。
 で、タイのビザの話。
 タイのビザは大まかに分けて2種類と思っていい。

  1. ツーリストビザ
  2. ノンイミグラントビザ

 1.はまんま。
 要するに、観光以外は2.のビザってことで。他にも公用のビザとかプレス用のがあるんだろうけど、ま、一般の人には関係ないし。
 2.にはいろいろな種類があって、商用*1にはカテゴリーB、ノンイミグラントを取得している人の家族のためのノンイミグラン*2はカテゴリーO。
 このノンイミグラントを取得するには、かならず受け入れ先がないといけない。就職先なり留学先なり。個人で取得するケースは、自分で会社を経営しているとか、最近流行のロングステイくらいか。
 ロングステイとは、年金生活者の年金を吸い上げようというナイスな企画*3
 このロングステイのビザには、なんともタイらしいおバカな現象が起こったりする*4
 ロングステイではそれ専用のビザ(通称ロングステイビザ)を取得するんだけど、それを申請するためにタイの銀行口座にある程度の預金があること、という条件があった。それがない人は、とりあえずタイの銀行に口座を開きましょうということになるわな。
 ところがバブルがはじけ、物価が天国の如く安くなってからさらに不良外国人が増えてしまったタイ。不良は悪いことをするもの。特に黄金の三角地帯を有する土地柄。汚いお金は洗うしかないでしょう。
 そんなわけでマネーロンダリングの格好の場所となりそうになった政府は、基本的に旅行者に口座を開設させないようにしはじめたわけで。*5
 ビザを取るために開設しなければならない銀行口座は、ビザが発給されなければ開設できない。そんなことになっていた。
 アジアのいい加減さの象徴というか。政府の機関の連携がまったく取れていない。
 労働許可証についても同じで、ビザ取得すねわち労働許可証とはならない。受け入れ先があってビザが下りているのに、働く許可がでない。シンガポールはビザ=労働許可証ということらしいが。
 話は戻るけど、最近タイのビザも厳しくなっている。基本的にビザというのは国同士の対等関係で成り立つもので、フィリピン人にはワンサカ発給するビザもタイ人にはちょっとだけ。で、タイ政府も日本人には来させないぞ、と。観光ビザは最長3ヶ月滞在できるわけだけど、それを取得するには在学証明か在職証明がいるんだと。おいおい。働いている人が3ヶ月も休めるかっちゅーの。変なの。*6
 ビザでいつも思い出すのは、うちの母だ。
 まだタイには旅行でバシバシ遊んでいたころ。出発の数日前に母は俺に訊いた。
「タイのピザはもう取ったの?」
 ずいぶんとイタリアンっすね。
 あと、似たようなので、恐竜の映画のジュラシックパークを「ジェラシックパーク」って言ってた。スンゲェ嫉妬されんだろうね、その公園ってさ。

*1:働くってこと

*2:簡単に言うと駐在さんの家族、みたいな

*3:悪く言えばっすよ!

*4:現在は改善されたようだが

*5:これもまたタイらしく、同じ銀行でも支店によって開けるところと開けないところがあった。現在はほとんど開けない

*6:最近日本はフィリピン人にも厳しくしたらしいね。フィリピンは政府が認める芸人免許みたいのがあって、それを持っている人にエンターテイメントビザを発給している。エンタメビザはマイケルジャクソンだろうが誰であろうが、なんか芸をして鐘を稼ぎに来る人が申請するビザ。で、とりあえず政府が発行する芸人免許があるからってんで、フィリピーナには枠が大きくとられていた、と