バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

シンガポールかマレーシアか

実は書類が間に合わずにビザが今まで取れていなかったわけで。ま、だいたい現地採用者はそんなもん。どんなに大きな会社でも、いったん入ってからビザの書類を準備して、みたいな。この会社はまだいい方。入社してすぐ準備に取りかかってくれてるからね。前の会社は3ヶ月、その前なんかは半年近く待たされたからね*1。ビザを取得したらすぐにでも労働許可証の申請もしてくれるから、8月半ばには晴れて不法労働行為から脱出できるでしょう。
駐在員の人はみんな赴任前にビザや労働許可証の取得が完全に済んでから働きはじめるのに、現地採用はどうしてこうなるのでしょうか。
それはここが日本ではないから。つまり、雇ったのにある日突然いなくなる可能性があるから。日本なら実家やら友人やらを辿って捕まえる*2こともできるけど、ここではなかなかできないでしょう。日本に帰ったのかどこへ行ったのかもわからないし。
さらに、南国特有の「のんびりムード」に憧れてやってきた人は、たいてい心も弛緩して、録でもない人になっていたりする。前々回の会社の社長も本当にクズだと思うが、自分で会社をやっているだけまだマシである。呆れちゃうほどどうしようもないのが多い。まず日本では想像のできないタイプが多い*3。面接にビーサンで来たりする奴もいるらしいのよ、マジ。
そりゃあ雇う方も慎重になるわ。あと、ビザの取得や労働許可証の申請には結構な手間と時間がかかる。コストがかかるのね。研修にもいろいろ手間どるし、使い物になるまでやっぱりある程度マイナスが続いてしまうでしょ。今回の俺のように、人材派遣会社を通した場合、採用してから約3ヶ月程度の研修期間を終えて本採用になると、手数料として約3ヶ月間の給料分を払わなければならない*4。結構なコストがかかるから、新入社員を採用してそれらのコストを回収できるのに、実質3年くらいかかると言われてる*5
とりあえず、なんだかんだで来週あたりにビザを申請しに近隣諸国のどこかへ行ってくる*6
プノンペンカンボジア)は治安激悪だし、ビエンチャンラオス)は近いけど何にもないし。だからシンガポールかペナン(マレーシアの島。正確には大使館ではなく領事部)が候補に。KL(クアラルンプール。マレーシアの首都)でもいいんだろうけど、同じマレーシアだったらペナンかな。シンガポールも去年行ったばかり*7だけど、きれいだしまた行っとこうかな、みたいな。というより、俺が心から愛する台湾の歌手ジョーリンのCDも簡単に手に入るし*8マーライオンももう一度みたい。あの世界3大ガッカリに選ばれるだけある名所。もう一度あのガッカリを味わいたい*9。けど、シンガポールは高いんだよね、物価。
アムも連れて行こうかなって思って。どうせホテルは何人で泊まろうが値段は一緒だから。航空券だけ用意すればいいし。となるとシンガポールはやっぱ高い。
ペナンか。
ああ、でも・・・・・・。
ペナンか・・・・・・。

*1:待たされたというよりか、面倒だったからやってくれなかったというか。社長がクズみたいな奴だとこうなる。バンコクではよくある話。なぜならクズが多いから

*2:逮捕ということじゃなく、消息を知るということで

*3:俺もそのうちの一人と言われたら、ああそうっすよ、と答えるしかあるまい

*4:それが人材派遣会社の収益に。その試用期間中に使えないと判断されら、何人でも代わりを紹介するのも仕事。ボロいよ。だって、人材なんてそこら辺にワンサカいるんだから探す手間がないでしょう。それをジャンジャン紹介して一人最低でも10万バーツ(約30万円)くらい入っちゃうんだから。そういう会社の人に聞いたけど、1ヶ月2人でも紹介できたら、全然ペイできちゃうくらいなんだと

*5:そんなにはかからないと思うけど、実際。1年かかるか? 今まではそういうのにノータッチだったが今回いろいろと書類を見てみたら、1年かかるかなって感じ。俺の今後の売り上げにもよると思うが

*6:ビザはどの国も基本的にはその国以外の大使館へ行かなければならない

*7:ウィンスポーツの姉妹紙の編集部視察で。社長同行の上、同僚がかなりのシンガポールドルを所持していたから、俺は一切両替をしなかった

*8:バンコクでも手に入らないわけではないが

*9:ちなみにマーライオン周辺には温泉街バリのガッカリ土産店も。マーライオンの置物みたいなのを指して「これ何?」って訊いたら「マーライオン」とオッサンは答えた。わーっとるわい! 何に使うのか知りたかったのに。ムカついたからタイバーツしか持ってないから買わないといったら「タイバーツOK」とか言い出した。レートもその日の銀行レートだった。タイ人も来るのか?