バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

2:32 現場到着

現場は小さなアパートの前。細い路地の中。
現場にはすでに警察と報徳堂のメンバーの車も到着。ボスもいた。って、あれ? 体調悪くて入院していたのでは? 坊主になってるし。出家してたんかい*1。ボスの息子*2も坊主になってた。眉も剃ってるから出家なのか単に短くしたのか一目瞭然なわけで。
被害者は17歳の少年。
俺が見る限りでは即死の模様。というのは血が全く出ていないから*3
友人らしき男の子も現れる。死体に泣きついている。
死体動かしちゃってるし。警官もとりあえず容認しているところがすごい。現場保存の認識がかなり薄い。確かに日本より検挙率が低いだろうが、とりあえずは逮捕したりしているんだから、ま、その土地のやり方ってのがあるんだろうけど。
野次馬も最接近で死体から30センチのところまで近づいてくる。
俺が到着したときはすでに白い布が被せられていた。
まず俺が到着して、俺が写真を撮るために布を取ると、少し散っていた野次馬がワサワサ集まってきた。また布をするとサァァァと離れていく。で、テレビ局が来て布をはずすとワサワサワサって。新聞社が来て・・・・・・。餌に群がる金魚だね。見世物だし。タイではやっぱり死ねないなぁ。

*1:タイでは男は一生に一度出家して坊さんになる。強制ではない。ちなみに軍隊は徴兵制ではあるが、学生時代に軍事関係の特殊訓練を受けていれば免除。要するに徴兵は貧乏人がくらうもので。徴兵の方法はなんとくじ引き

*2:中学生くらい

*3:前にも書いたが即死の場合心臓が止まってしまうから血が出ない。ポンプの役目が存在しなくなるでしょ?