バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

俺のタイ語

 日本語の方言というのはイントネーションも違うし言い回しもときどき標準語とは異なったりするけれど、あくまで日本語である。当然。
 タイ語の方言は、確かにイントネーションも違うけど、使っている単語がそもそも同一でなくて、我々外国人から見たら、外国語のひとつではないのかしら、とさえ思える。タイ人の中でも、イサーン語はタイ語のひとつなのだからだいたいわかる、という人もいれば、ラオス語でしょう? 全然わからん、という人もいる*1
 俺がよく言われるのは、俺のタイ語は女っぽい、ということ。ときにはゲイのように?
 タイ語を日本でも少し、タイでも1年近くやってきた。で、思い返してみたら、先生は全部女だった。あと、タイ語をどこででも使えるようになったのもゴーゴーの女の子やらで、全然男っ気がない状態でタイ語を習得したわけで。聞いてて女語も男語も多少の違いはあれ、そうでもないと思うんだけど、よくそう言われる。
 確かに耳の方も女の子が言うと一発でわかるのに、同じことを男が言うと何回聞いても聞き取れなかったりする。レスキューとか最悪よ。何回も聞き直すもの。
 ま、それはいいのよ。かわいいでしょ? 女の子みたいならさ。
 今日ビックリすることを会社の女の子に言われた。
「イサーン人の発音するよね」
 エエ??
 何? 俺は今まで「んだ、んだ」とか「おぎゃくさんとこさ、電話すて」的な発音してたわけ?
 痛い。痛いよ、俺。
 っていうか、イサーン人の発音するよね、って言われてなんて返せって言うのよ。
「まあね。ゴーゴーとか風呂屋の姉ちゃんってイサーン人多いじゃない?」
 ってか?
 ゴーゴーとかの話は一般タイ人素人女子の前では禁物。ドッぴき間違いなしだから。

*1:もちろんタイにはいろいろと地方もあるし、そこによって方言が変わる。でも、バンコクで田舎というと普通にイサーン(タイ東北地方)が連想されるのはなぜでしょう。そんだけイサーン人がタイに多いということでしょうか。また、地方によってではなく狭い地域―同じ県でも北か南か、でも違うこともある。例えば、シーサケット県では北部はラオス語よりのイサーン語を話し、南部はカンボジア語に近いものを話したりする