バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

香港の方へ①

紅磡駅そばからみた摩天楼(逆光

 また海外出張だよ。マジで辞めるわ、ここ。
 さて、今回は初の香港方面へ。初めてだというのに、さらにそこから中国国内へ入った方へ、迎えなしで行くことに。事前に行き方を口頭で伝えられての、なんとも不親切な旅。
 朝は10時のフライトで8時に空港へ。駐車場についてなんともショッキングな忘れ物に気づく。
 本を忘れた。
 最悪の出だしだ。
 チェックインを済ませ、小腹が空いたのでレストランへ入ってみる。
 中華料理。これから中国へ行くのに中華。注文してから気がついた。
 ささっと食って中に入ったはいいけど、仕事の電話が入って話をしてたら危うく乗り遅れそうになる。タラップが外されていくのが見えて慌てて追いかけたくらい。危ない。やっぱり飛行機を行かせないためには荷物を預けるのが一番だね。
 バンコク-香港間は2時間半程度とシンガポール並に近い。なので楽チン空の旅なんだけど悲しいかな、時間が少ないので映画の上映がないんだわ。ビデオ放送はわんさかあるんだけど、キャセイを使っているせいか中国語の番組が充実してていまいち。日本語のはどっかの温泉を紹介してるし。
 さて初香港。
 空港からエアポート・エクスプレスで九龍駅まで行き、紅磡(ホンハム)駅で鉄道に乗って本土の東莞へ向かう。というのが口頭で説明された手順。
 空港からはまず全く問題ない。問題は九龍から紅磡までのタクシー。まあ香港ならば英語は通じるだろうとは思うがとりあえず中国語を使ってみる。
俺:「紅磡火車站(ホンハム・フォーチャー・ジャン)ね*1
タクシー:「Ah,Honham Station.OK」
 なんだこの恥ずかしい気持ち・・・・・・。
 次に紅磡で東莞までの切符だ。英語通じるだろうけど、別に東莞ってだけ言えばいいだろう。
俺:「東莞(トンガン)*2
駅員:「あ、トンガンまでですね。大人1枚でいいですか?」
 なんなんだ、この秋のような物悲しい気持ち・・・・・・。まさか日本語ができるとは。
 思い出したが、大体初めての土地はいつも幸運に恵まれてとんとん拍子で目的地についてしまう。初めてのタイもそうだったしインドのときもそうだったし台湾もそうだし、いつもそうなんだよね。酷い目に遭うのは2回目以降。
 時間まで駅前をうろうろして、中に入ると普通にイミグレがあった。やっぱり香港と中国本土は違うところなんだな。
 列車に乗って東莞へ。日本でもそうだけど、長距離の列車や電車が動き出す瞬間って、なんていうか、ウキウキするんだ。なんか気持ちよくなってくる。
 さて、香港-東莞までは1時間10分程度。列車においてあった地図で見たけど、スンゲェでかいのね、東莞市って。駅も俺が降りるところと別にまたあって、尺度があってれば降りる駅ともうひとつの駅の距離が香港-東莞の半分近くある。
 夕方5時過ぎに到着。ここでは中国入国のイミグレでスタンプをもらう。中国人はカードを見せてそれで終わっているようだ。東莞の駅前はまたこれが広い広い。そしてタクシーのおっちゃんが多い多い。でも断ればすぐにいなくなるからよかった。っていうか、到着時間に迎えがないってどういうこと。さすがにこれ以降は指示がなかったからわからないよ、俺。
 しばらくしたらやっと人が来てホテルへ。受付の女の子がそこそこかわいい子がいて、いいじゃないか、ここ、と。ここで18時くらいかな。
 そのあと湖南料理*3に連れて行ってもらう。辛いがタイ料理慣れしているこちらからしたら、まあびっくりするほど辛くはなく、とにかくうまかった。飲んだビールは東莞で作っているというゴールデンなんとかってビール。透明のビンに入っててなんかかっこよかった。味もよかったよ。チアビアがかわいいんだけどジャージ姿だった。
 そして食事もそこそこでカラオケに連れて行かれる。早く行かないと動物園状態だから、ということだったが、別に動物園でもネタ的にかまわないし、食事の方をゆっくりしたかったな。
 カラオケは別に女の子を選ぶ必要はないし、ダンスや歌のショーもあって、エンターテインメント施設といった感じだった。俺としては誰でもいいし、っていうかみんな色白だからかわいく見えたので適当に選んで座ってもらうがここでショッキングなことが。
 日本語はおろか英単語はOKくらいしかわからないのではないかという語学力。
 全然わからない。何を言っているのかわからない。
 また飲み物が青島ビールのみ。どうやら中国ではこういうときもビールを飲むらしい。しかも、大量のビンをまずアイスボックスみたいなのに入れて持ってきてるし。
 だいぶ経ってからステージでショーが始まった。ステージの装置がすごい。超でかいステージが3段に別れてて上がったり下がったり。これが中国の地方の町の施設でって考えると、いやぁ、中国ってすごいね。
 12時ごろになってとりあえず終了し部屋へ戻る。モーニングコールを頼んだのだが、英語は通じているらしいが中国語で全部返してきやがる。全然わからない。あのかわいい子も笑顔で中国語。いや、全然わからないんだけど、と言ってみれば、ああそうか、みたいな表情はするけどやっぱり中国語
 俺、明日起きれるんだろうか。

*1:癖で語尾に何かつけないと落ち着かないから最後は日本語だったが

*2:英語ではドングアンって書いてあったな

*3:四川料理と並んで唐辛子を多用し辛い料理として知られているとのこと。毛沢東が湖南出身で、とかなんとか