バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

小銭で大きな恥

 石油の高騰やらでこう物価が上がっているわけで。
 食品にまで影響したりしてね。
 まあ、貧乏人の俺は普段は屋台のぶっかけ飯、25バーツ也を食べているわけだけど、最近ココアやらの甘い飲み物にはまってしまって、出費がかさんでいる。なにせココアなんか1カップマクドナルドのMサイズくらい)で40バーツするからね。飯より高いって。
 なのでこの数日は25バーツだけを財布から取って買いに出かけている。
 いつも買うぶっかけ飯屋は会社のすぐ隣なんだけど、12月末で経営者が代わってしまった。たぶん家賃の値上げがあったのと場所柄それなりに儲けて栄転したのではないだろうか。ほかの店より比較的大目の飯を盛ってくれてた上に、俺が外国人とわかって、しかも常連であるから、ご飯をさらに盛ってくれたりして。話もいろいろとしてさ。俺より少し年下なのかなっていう男女がやっててさ、よかったのにね。それがようわからん人たちに代わってしまい、飯もほかの店の70%程度でうまくもないし。
 客足も前ほどはよくなくて、みんなほかに流れたようで。俺もほかに行こうと思うんだけど、面倒くさい。2、3回別の店に行ってみたけど、人がむちゃくちゃに多くてどうも。順番なんてあってないようなものだからいらいらするしさ。
 今日も買いに行ったわけ。以前の経営者ほどは並んでいないけど、珍しくちょっと人がいて。
 そんで、俺の前の女の人が注文終わって、いざ払おうというときになにやらもめはじめた。いや、値段が違うでしょ、見たいなことを言っている。で、おっさんが指を差した先には料金表。
 27バーツ〜。
「こ、これは・・・・・・」
 いや違うな。
 こんな気持ちだったね。
「お、おれは・・・・・・」
 買えないやんけ!!
 ス〜っと列からフェードアウトしたのは言うまでもない。
 恥ずかしかった。
 わざわざ2バーツを取りに帰って戻るのもいやだし、飯抜きにした。
 こりゃ本格的に探さなければならないな。絶対25バーツでおいしいところあるよ。