バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

父、来タイ 2日目

トンブリー側超ローカルエリア

 休みの関係で今回は3泊4日だけの父。しかし昨日の到着が夕方だから、実質2日間しか時間がない。とりあえず今回の目的は孫に会うためなので、まあ特に行きたいというところもないようで。
 ただ、唯一行きたいところがあって、そこに行くことに。トンブリー。カオサンの近く、バンランプー運河の向かい側辺り。ワットイーカンという寺がある辺り。運河があって、人々がそこで生活していると。
 が。
 ネットで父が見た情報、例えば地図とか、そういうのが数十年前のもの。さらに、俺が持っている地図も激古いことが判明。つまり、どこだかわからんのよ。橋の名前忘れたけど、カオサンの上の方、バンランプーを過ぎて、サムセンだっけ、その辺りにでかい橋があるじゃない? あれが地図に載ってなかったからね。ビックリしたよ。どうなってるのよ。
 まあ、大体この辺りか的に行ってみてさ。たぶんあってる。でも、運河は汚くて臭いし、運河べりに古い家がいっぱいあるんだけど、古いって言っても由緒があるとかの古さじゃなくて、バラックの、スラムっぽいさ、ボロボロってやつ。なぜかみんな道路とかで売っている花輪作ってるし。だいたい平日の昼間にビール飲んでたり軒先で寝てたり、子どもが学校に行ってないってどうかと。まあ、寺がいっぱいあったし、悪くはなかったけど。
 メコンウィスキーとか造ってた工場があった辺りらしいんだけど、知ってる人はいるのかな。
 ネネちゃんは寝ちゃってたので、車のエンジンをかけてエアコンつけて。父はタバコを吸うと。運転席でアムと話しながら待ってても父はなかなか来ない。ミラーで見たら坊さんに捕まってた
 捕まってたといっても悪いことをしたわけではなくて、遠慮なく寺の写真を撮りなさいと言ってくれてたんだが。話を聞くとどうやら父が行きたかったところとマッチしているように思える。普通の寺に見えるが、昔の王朝のころからある寺らしいし。


 ちょうど昼時なので、MK行くべ、と。あまり河向こうを知らないので、テリトリーに戻って食べることに。
 で、トンブリーから戻るには絶対にデモのエリアを通らなければならず。大渋滞。反政府もいいけど、連中が政権とって何が変わるのだろうかね。だいたいクーデターして選挙してだめだったのにまたデモって。政治はよくわからんが根本的に間違った方向に向かっているじゃないかって思うわ。
 しかし、警察がいっぱい。機動隊みたいなのもいたし、とにかくすごいのよ。でも、デモ隊が見えたのはペッブリー通りの起点辺りにある競馬場のところ、ボーベー市場前から続く運河の橋のところだけ。動物園の辺りに行けばもっといたんだろう。
 さて、MK。
 ネネちゃんの暴走っぷりはすごい。モロヘイヤ麺やあひる焼きなんか手掴みだし。でも、もりもり食べておなかいっぱいの様子。
 そのあとプリクラで写真撮影。
 父がネネちゃんにおもちゃを買ってくれるというのでワートレに。
 伊勢丹のおもちゃ売り場にあるアスレチック。当然、誰もいない。午前中の寺とは違う。
 それからトイザラスへ。遊ぶ遊ぶ。連れて帰ろうとするも泣く泣く。
 結局買ってもらったのは38バーツのボール。これだけは放さなかったから。


 夜はアムの姉、弟、妹と食事会。いつものランナームにあるシーフード屋。
 アムの妹は田舎から出てきたばかりで、まだ垢抜けない。16歳だしね。先日も食事にちょっとだけ洒落た店に行ったら、タイ料理なのに「ここは和食屋か?」みたいな。あがっちゃってたんだろうね。しかもお洒落すぎて口に合わなかったらしいし。このシーフード屋に来る前に伊勢丹で日本のケーキを買って帰ってて、父が自分の分を彼女にあげたわけ。半分しか食べなかった。お洒落だから。そんな妹。何食べるってメニュー渡したら、ガパオ(バジル炒め。タイ料理の庶民定番中の定番)。ガ〜パ〜オ〜? えび食え、えび。
 で、注文を色々として、アムがかにを食べたいと。4年位前にアムとふたりでヤワラー(中華街)のシーフード屋台でかにの炭火で丸焼きに下のを食べてからはまってて、5月にパタヤ行ったときも毎日食べた。でも、パタヤよりバンコクの方が海鮮はうまいよね。
 かにはちょっと調子に乗って大きいのを頼んだ。しかも2杯。したら店員が、いいんですか? ってさ。そんなに貧乏に見えたか、俺ら。
 なんとなく予想していたが、案の定ビッグエコーへ行きたがる奴ら。で、カラオケへ。
 そしてなんとなくわかっていたが、ソファー席に案内されてがっかりしている奴ら。アムの誕生日のときは掘りごたつ式の部屋だったので、そこでわいわい踊りながら、を期待していたらしい。
 みんな何も飲まない。俺だけビール。ついでに枝豆。枝豆はネネちゃんに好評でがつがつ食ってた。
 父がカラバオや歌手もわからんような古いタイの歌を知っていて喜んでいたようだ。
 あと、アムがなぜか帝王と化していて、人が歌ってたりしても気に入らなかったり自分が歌いたかったりすると容赦なくその曲をストップしたりしてた。ひっぱたいてやろうと思った。
 父が来たのでテンションが上がったのかネネちゃんはよく食べるようになった。それから若干いやいやっぽいが父に抱っこを許すようになった。