バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

サンティカの話と車の税金の話と静電気の話と

 サンティカは結局64人亡くなったんだっけ。日本人の方も最初は誤報だったのが最後は病院で亡くなったそうで。
 まさか2009年のカウントダウンが人生のカウントダウンだったなんて誰も思っていなかっただろうに。営業許可も下りてなかった上に閉業間際でスプリンクラーも作動しないわ保険にも入っていないは、これでぬけぬけとオーナーは生きていけまい。と思うがぬけぬけと生きていけるのがタイ。度重なる飲酒運転の果てに人を引き殺しておいて、今またアイドルとして活躍している奴もいるもんなぁ。
 金を持っていない者が泣くのがタイなのだ。
 それにどこかの大学で夜遊び好きな学生に今後も遊びに行くのを続けるかという問いに、多数が続けると答えている。理由が、こういったことが発生したのでしばらくは経営者も気をつけるだろうから逆に安心、だと。大学生がこのレベル? いや、行かないと答えている人もいるんだがね。
 でもさ、このサンティカの件は設備の不備とパニックになった人たちの押し合いによる「人災」だと思うんだよね。経営者もしくは現場責任者がしっかりとした知識と対策でもってショーを行って、抜かりない設備と対応があればこんなことにはならなかった。よそでも言えるでしょう。消防法みたいな基準を満たしていなくて、どう見ても危険な状態の建物っていっぱいあるじゃない。そういうところでも営業する側が気を付けていれば防げるのかっていうとそうでもないでしょう。
 それから、酔っ払った連中がパニックになったら、それこそ、誰が気を付けてればいいのかって話。経営者が気を付けてるだろうから私は遊びに行くの〜、なんて言ってるようなアホは自らがパニックの原因になって被害拡大するよ。
 安易に考えれば以下が今後こういった悲劇を生まない方法。

  • 案1

経営者 : ・営業許可を必ず得る ・定期的に点検された防火・消火設備の設置 ・予備電源の確保 ・火を使ったショーはしない
来場者 : ・知能テスト、心理テスト、適性検査の実施 ・成年に達していること ・飲酒・喫煙の禁止

  • 案2

経営者 : ・営業許可を必ず取る ・屋根、壁は付けない
来場者 : ・成年に達していること

  • 案3

経営者 : ・営業許可を必ず得る ・定期的に点検された防火・消火設備の設置 ・予備電源の確保 ・火を使ったショーはしない
来場者 : ・定年退職していること

 ま、冗談として。
 今日知り合いからサンティカの内部の写真を見せてもらった。惨劇だよ。何十という死体がホント折り重なるように・・・・・・。多くが圧死ということだが、上の方にはピンク色の死体があったので、酸欠で亡くなった方も多かろう。真黒になった死体はボクサー様姿勢になっているので、相当強い火で焼かれたのだろう。
 話は変わるが、どういった経緯で消防もしくは当日の担当の義徳堂からこの写真が流れたのかは知らないが、レスキュー隊員間ではよくこういった写真のやり取りがされる。被害者の方には申し訳ないが正直好奇心もある。ただ、俺自身はこういった写真を見せ合うことは悪いことだとは思っていない。というのは、やはり人という命が失われる・失われた・失われそうな現場というのは、とても厳しい現実だ。被害者やその知人らだけではなくそれはレスキュー隊員も感じている。ときには目も背けたくなるような状況もあるわけだ。そんなときに、我々が目を逸らしていても仕方があるまい。そういった状況に慣れておく、そういった状況を見ておいて頭の中で対応・対策をシュミレーションしておく。そういったために悪いことだとは思っていない。正直なところ。好奇心だけで見てたら嫌悪するべきだが、我々隊員間で見せるときは、あくまで主観だが、必ずカメラに写っていない周りの状況、原因、状態、容態、処置をした方法などを付け加えている。
 しかし、サンティカのは久しぶりに見た残酷なシーンだった。せめてスプリンクラーなどが作動していれば。せめて予備電源で真っ暗闇にならなければ。ちょっと誰かが気が付いていれば防げた「人災」だと思うと、ホント悲しくてならない。



 最近トヨタアルファードとか日産のグランディア? とかホンダのクロスロードとか、輸入ものの車が結構走ってたじゃない? その輸入会社は聞いたところによると、一部上場してて、ちゃんとした会社らしいじゃない。日本でいうところのヤナセみたいな感じ。
 経理の人かなんかが逃げてるらしい。
 サイアムホテル跡地の向かい辺りにショールームがあったのになくなってた。ペッブリーは結構車屋が多くて、ハマーとかフェラーリとかいろいろ並んでて走りながら見るのが好きだったんだよなぁ。中でもそのショールームに飾ってあるクロスロードが好きで。いつか買いたくてさ。だから、なくなったのにすぐに気がついた。不況の影響かねぇ。
 アルファードなんかかなり走っているし儲かってるんじゃないかと思ってたのに。
 うちの会社も去年アルファードを買ったのだが、400万バーツくらいしたらしい。もちろん、輸入税とか込みでね。
 で、逃げた経理はうちが払った税金の分も持っていってしまってて、国からは未払いの税金早く払ってくれと。日本の車両価格の2倍分だよ。
 どうするんだろ。
 日本なら向こうがまず払うでしょう、向こうの問題なんだから。こっちはとりあえずもめてるらしい。向こうは払えないんだって。
 ひどい話ね。



 昨日ちょっと早く帰れたのでネネと公園で遊んでた。
 滑り台に狂ったように走るネネ。
 風を作るのかよってくらい降りては上っての繰り返し。
 そのうちパチパチ音をたてはじめた。静電気が発生しているらしい。
 帰ろうって言っても止めない。
 触るとパチッと痛い。
 磁場を作る気かよってくらい猛スピードで滑っては階段へ走る。
 髪の毛まで逆立ちはじめてるし・・・・・・。

 写真だとわかりづらいんだが、本当はもっともっと全部の髪が逆立っている。
 で、一瞬↓のように・・・・・・。

 ちょっと落ち着くんだけど・・・・・・。

 また立つ。
 帰るのに1時間くらい要した。最後は捕獲するような感じで。
 黒人のハーフの子どもとタイ人の子どもふたりの3人が遊んでた。子どもといってもちょっと大きくて中学生の女の子ね。制服着てたから。ムチャクチャはしゃいでて歌ったりするんだけど、黒人の子、スンゲェ歌がうまかった。