レスキュー
何もなかった。
うちの方は全然だったが、バンコクあたりは昼間スンゲェ土砂降りだったみたいね。金曜の夜中はうちの方でも降った。もう雨期になったのは間違いなさそうだね
スティサン署へ向かう途中、シーナカリンのセーリーセンター手前で、俺の隣の車線を走っていたトヨタの前に、右折レーンを直進してきたシティが割り込んだ。それもかなり無理な感じで。当然トヨタはパッシングするわな。したらシティの奴、フルブレーキで車を止めた。トヨタはこっちにハンドル切るでしょ、ブレーキかけながら。向こうはドブだしね。んで、俺もブレーキかけるわ。でも左からはタクシー。タクシーもブレーキ。もうね、人としておかしいよね、頭が。あとでシティの奴を見てみたら若い兄ちゃんだった。タイは想像力が欠落しているのが多い。
さて、いつもの待機の無線なんだが、昨日はタイミングが悪く女の人。
この人でちゃんと報告できた試しがない。
案の定繋がらないし、ボスがやっても通じない。タイ人ができないものを俺にできるわけがない。聞けば、ほかの人もこの女性の担当日は全然繋がらないって言ってた。
そんで帰り、夜中の3時くらいで無線も暇そうだからと、副隊長らが止めるのにも関わらず帰宅の報告をしてみた。
「ホワイクワン010」
「・・・・・・」
シカトかよ。確実に俺だけだぜ、無線しているの。
ハマさんが、もう1回やってみたら、と。
で、やっぱシカト。ひゅるる〜って木の葉舞うわ。バンコク中に俺の声が虚しく響いたっちゅうの。
繋がりにくさは大物アーティストのコンサートチケット発売日の朝のチケットぴあ以上。
まったく。