バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

床屋とよかよかとナナと

 全部昨夜の話。



 床屋に行った。
 また近所の60バーツの。
 チャリンコで行ったんだが、近所のクイッティアオ屋の前でそんなに大きくない犬が車に轢かれたのか、頭をばっくり割ってふらふらしてた。
 さて、今回はおじちゃんがいなくて、近所の人の甥っ子と間違えてたおばちゃんが自ら切ってくれた。
 しかし、以前来たのはなんだかんだで2、3ヶ月前。憶えているのだろうか。
 黙ってここ座るようにと指さされ、座ったら切りはじめた。俺もとりあえず訊かれるまで黙っていようと、切らせてた。
 フリーハンドでザクザクと切っていく。フリーハンドって言ったらいいのか、つまり指と指の間で長さを揃えながら切るんじゃなくて、とりあえず九師は使っているもののじゃんじゃんと豪快に切っていく。
 しかもおばちゃんの目の高さは俺の耳の穴の辺りより少し低い。
 つまり上は全く見えていない状態でじょきじょきじょきじょきと。
 外は土砂降りになる。
 さらに、ひげそりの際は、以前おじちゃんがやってくれたときは豪快に泡を缶からダイレクトに吹きつけてきたが、ここは女性である。いったんすでに誰かが使ったと思しき小さなショットグラスに残る泡に新しく泡を入れ、マニキュアを塗るときに使うような小さな刷毛で泡を塗ってくれる。横になって目をつぶって塗られているわけだが、加藤茶のちょび髭の絵が浮かんできてしまい、まるでひげを描かれているような気分になり、笑いを堪えるのに必死。
 ひげが終わって仕上げもそこそこに初めておばちゃんが口を開いた。
タットムアンダァームチャイマイ?(前と同じに切るんでしょ?)」
 でしょって!!!!!!!!!!!
 違いますって言ったらどうなってたのだろうか。
 しかし、誰がやっても同じ髪型になるというのは素晴らしい。350バーツなら微妙感が漂うが、60バーツならばハイクオリティ。
 帰り道、犬を見たら寝転がってしまってた。



 よかよかに行った。
 スクムビット・ソイ16にある九州料理の店。
 以前のブログで友人K君と連絡が取れないと書いたが(http://d.hatena.ne.jp/Tan-BKK/20090118)、無事元気だった。で、久しぶりに会おうということで、ハマさんやYoshiさんと食事。KENさんは仕事の都合で会えなかった。
 自宅からバンコクへ上京するにはなかなか面倒なのだが、ここ数回のことを考えると、BISのオンヌット駅までバイクタクシーなどで出るよりもダイレクトにタクシーで行った方が安いということに気がついた。
 で、タクシーで向かったわけだが、やっぱりここら辺を流すタクシーは都心の方はあまりわからないよう。
 ちなみにさっきの犬はもう死んでしまったようだ。動物が死んでしまうのを見るのは心が痛い。
 タクシーの兄ちゃんにソイ16へは高速のどの出口で降りてどう行くんだと説明しても、外人だからか全然信用しない。料金所でもどこで降りるのか訊いているし、しかも訊き方が悪いからラチャダーに出る出口を向こうは言ってるし。それ違うよ、って言ってもなんか信じていない。そんでそのあとガスを入れるって言ってGS寄ってさ。混んでないから早く着いちゃうし、いいよ、って。そのタクシーはLPGじゃなくて天然ガスを使っているとかって、補給するところ見たことないから降りて見てたら、別のタクシーの運ちゃんに訊いてた。
 だ〜か〜ら〜!!
 通算で10年以上バンコクにいるんだからちゃんと知ってるってば。微妙に若い兄ちゃんよりバンコク歴長いよ。
 で、結局俺が後ろからああでもないこうでもない言って、その通りにちゃんと着いたわけ。
 よかよかは日曜日だというのに満席。予約していてよかった。連休の中日だからかな。
 K君のフットワークの軽い交友事情などを聞きながら芋焼酎バンコクではあまり日本酒という人はなく、焼酎を飲む機会が多かったもので、最近俺も飲めるようになってきた。前まではアルコールは焼酎と赤ワインだけがだめだったんだけどね。コーヒーもそうなんだけど、若いころは普通に飲めたのに、20代になってからまったくだめになってた。
 Yoshiさんやハマさんは店の人と知り合いらしく、明太子のサービス付き。
 料理はどれもおいしいし、ここはお勧め。


 
 ナナに行った。
 ゴーゴーに。
 とりあえずレインボー1に入って、じゃあまあレインボー制覇しますか、と2、4と。3はまあありえないほどひどいので行くという選択肢に入っていない。
 どこもそこそこお客さんは入っているんだけど、不況の影響かね、なんか寂しい感じ。それとも、レインボーグループがちょっと陰ってきているのか。
 長くいるとゴーゴーとかカラオケなどの栄枯盛衰を目の当たりにするが、かといってじゃあ今どこが一番いい店ってのもわからないのがバンコクの夜の謎。俺が初めてゴーゴーに行ったときはパッポンのキャメロットが一番すごかったけど、だんだんダメになってきて、田舎臭かったナナがだんだん活気づいてきたのがついこの間だと思ってたけど。今はどこが人気なんだろうね。
 しかし、ビール高い。135バーツ? 高すぎ。
 ハマさんとレスキューの帰りに生脚横丁だなんだと言っているわけだが、ゴーゴーなどでこう露骨にさらけ出されても目を惹かないね。
 そのあとグレースホテル横のケバブ屋台で牛肉ケバブを買う。うまい。60バーツ。ナナプラザ入口のハンバーガーもいいが、これもいけるね。
 タクシーに乗り帰宅。帰宅は比較的スムーズだが、遠い。別の屋台で食べ比べをするためにもうひとつケバブを買ったハマさんが帰って食べ比べを終えたあとに俺は自宅に到着。遠い。
 犬は片づけられてた。
 途中で買ったビールを飲みながら「危ない刑事 フォーエヴァー ムービー」を見る。