海外出張 日本出張編3日目

　さて、免許センターへ。
　その前に買い物に行く。アムが下旬に誕生日なのでなんか買ってあげようと。
　いったん姉の自宅へ。いない間に一軒家を買ってそれまでのマンションから引っ越していたので。いい感じだったよ。日本の家っていうのは造りがいいね、タイのはただ建てたって感じ。3匹の子豚の一番下のが作ったのがタイの家で、日本のはそれより何歩か進んでいる感じ。暖かみがあるというか。タイのは冷たいというか。実際、タイの建物は積み上げているだけだもんな。アパートとか、建てているところ見てしまったら絶対に入りたくなくなるよ。タイには地震がそれほどないからそういう造りでいいんだろうけど、周辺国で揺れたらひとたまりもないし。この前の四川での大地震でもバンコクの事務所が揺れたよ。怖い怖い。
　駅前辺りも区画整理で変わっているし、そして駅前のデパートなんかも、以前とは内容が全然違っている。アムは時計とかがほしいといっていたので見てたら1000円の時計があった。アムは、どんなんでも日本で買った物ならばいい、といってたのでこれにすることに。約300バーツ。値段的にもOK。それからサンダルも買った。これは普段俺の雪駄を履いてしまわれて、俺が履くのがないので。絶対アムの性格ならば気に入ると思う。
　本屋に寄る。ネネにメイシーちゃんの家ができる飛びだす絵本と、単語帳のような、野菜とか果物の写真が書かれているカードを買う。姉が言うには、これ以外にも国旗のとかがあって、毎日やっていると子どもが憶えるんだって。プロレスラーの北斗なんとかもやっているんだと言っていたが、最初、プロレスの、まで言って話を変えたので、俺の頭の中ではプロレスラーのカードもあるの?　的な。
俺　：　これは?
ネネ：　猪木
俺　：　じゃ、これは?
ネネ：　三沢!
　みたいな?
　埼玉の免許センターは鴻巣にある。これがまた遠い。1時間半くらいかかるんじゃないの?
　いったん大宮まで出てそこからJR。ハマさんと鴻巣へは何線で行けるんだ?　の問いに自信満々、東北線だ、と答えていたが、宇都宮線とか高崎線だった。最近適当な回答が増えているなぁ。
　鴻巣駅前もがらりと変わっていて、でかいショッピングセンターみたいなのが立っている。以前は代書屋のおばちゃんたちが電車が来ると外に出てきて呼び込みをやっていたもんだが、そんなのもなくなっているし。というか全部書いてもらおうと思ってたのに!
　ほかのセンターは知らないけど、うっかり失効や俺のようなやむを得ず失効してしまった人の受付は午後1時から45分間。いつの間にか道交法が改正されていて、普通免許が中型免許に変わっていた。また、以前はパスポートを丹念にチェックして全スタンプの日付をリストアップしていたのに、今回は自己申告で終了。
　早く終わるかなと思ってたら、講習2時間+免許発行手続きに1時間で、5時くらいになりそうだと。もう。講習内容は以前とほとんど変わっていない感じだし、疲れた。
　免許を受け取ったら、バイクだけ初心者扱いみたいになってて、高速道路での2人乗りができるようになるまであと806日とか裏面に書かれている。これ、次も失効するのは間違いないから、いつまで経ってもこのスタンプは消えないんじゃない?
　それから、失効したときは誕生日のあとに行くのがいいみたいね。3年後という数え方ではなく、3回目の誕生日までが有効という数え方なので、たとえば誕生日の前日に行ったら翌日が1年になってしまう。そういえば前回行ったときは失効して1年か2年が過ぎてて、4月の上旬に行ったものだから翌月が1年とみなされて、2年で失効してしまったんだったわ。誕生日の翌日。これ、憶えておこう。
　さて、また遠い道のりを帰る。担当官らに免許を受け取ったら外の機械で暗証番号を打って戸籍とかが正しいかどうか確認してくれと言われたがガン無視でバス停へ直行。
　大宮までがすでに遠い。駅と駅の間が、あんなに速く走っているのにあんなに時間がかかるなんて。
　大宮は人がいっぱい。そして、女子高生がいっぱい。タイで日本のニュースを見ていると教師をはじめ、大人たちが猥褻行為を未成年者にやらかしているというのばかり目にしていたので、どんだけ女子高生はエロいんだ、と思ったら、そうでもないね。子どもだね、子ども。手を出そうとも思わないわ。ぶちゃけ昔の方が女子高生の見た目はエロかったと思う。それとも女の子の父親になったからそう見えるのかな。
　午前中に家を出たのに実家到着時はもう暗い。父に借りたスイカがあったのでスムーズに行けたからまだましだったが、あれがなかったらどうなってたことやら。いやぁ、スイカ、すごいね。路線なんか関係ないし、バスにだって乗れるんだもんね。日本ってすごいわ、とこのカードを使ってたときは心から感心したわ。
　今夜は焼き肉。高田家の焼き肉はラム。まあ、ジンギスカンというやつだね。あの香りがたまらない。アムはたぶん苦手なので、こうして1人で帰ってきたチャンスに食べたいんだとこれだけは特に希望して。これをさ、日本米でかっこむ。最高です。
　どうにもタイが染みついているのか、姪っ子らがなんかして物が落ちそうになったりするときに、おっとっとっとといった感じのつもりで言っているんだが、怒っているように聞こえているのか、思いっきり引かれた。あと、母からの質問が否定疑問型だったのに対して普通に答えているつもりだったのに何度も訊いてくる。どうやら英語式に答えていたみたい。英語だとイエス/ノーが普通の疑問文と同じ答え方をするでしょ。タイでは日本と同じように答える人もいるし英語式に答える人もいる(ような気がするが)。アムは英語式の方なのは間違いない。なので、母に「行かないんでしょ?」みたいな感じで訊かれたときにご飯が口に入ってたかで、行かない、というつもりで首を振ってたのが、どっちなんだよ、と。
　もう明日帰国だ。早かった気もするが、ネネちゃんにも会いたいのでしょうがない。