バンコクとタイ家族のこととくだらない話と

タイ在住歴20年のライター・高田胤臣の個人的なブログ

映画を見逃した

 会社の食事会が勝手に計画されてて、観たい映画を観ることができなかった。
 支店から人が来たんだが、彼とだけというのならともかく上司も来るとなると単に不愉快な思いをしに行くだけということが最初からわかっている。だいたい韓国焼き肉ってなんだよと。うまいだろ? なんて言うけど、日式の方が遙かにうまいわ。人間的に会社勤め仕様になっていないのかか、なんて自分でも思うんだが、つまらん話とか自慢話がはじまると相づちすら打たない上に失笑を無意識に漏らしてしまう。これはこの人相手に限ったことではいないんだが。だいたい部下相手に自慢話ってどうよ、普通。
 で、なんの映画が観たかったのかというと、アイアン・イーグル。ルイス・ゴゼットJr.がチャッピーというふざけた名前の大佐として登場するん、超超一流のB級映画。ちょっと前は木曜洋画劇場でしょっちゅうやっていたと思う。これが今日の20時からUBCで放映されるとなれば観たいじゃないか。
 ストーリーはバグだったかダグという少年が、中東で撃ち落とされて捕虜となったパイロットの父を助けるため、軍の施設の情報を弄ってF16で救出に向かおうという。それで予備役のチャッピー大佐と共に出撃すると。
 ポイントは士官学校に落ちちゃうようなお馬鹿なダグがちょっと痛いところ。普通に飛行機に乗ると爆弾投下などがいまいちなんだが、足にくくりつけたテープレコーダーで音楽をかけるとバッチリ標的を破壊って。
 あと考えてはいけないのは、16歳の少年に頼まれてなんで大佐までが飛ぶのかというところとG関係ないんかいというところと、子どもたちにF16を2機も持ってかれた上に空中給油機まで待機ってどういうことよ、というところか。
 クライマックスは父救出のシーンではなくて、チャッピーがいとも簡単に撃墜されるところ。
チャッピー!!
 大佐を呼び捨てで叫ぶダグ。士官学校に落ちるはずです。
 しかしチャッピー。あんだけえらそうなことを言ってたのに、そして出撃の前日にあんだけ語って聞かせたのに、あんたが先に落ちるとはね。はっきり言って、何もしてないよね。
 だがチャッピーの珍事はこれだけでは終わらない。
 チャッピーは前日にカセットテープに要所要所のアドバイスを残していた。残しておくくらいなら落ちない努力をしろと言いたい。そしてそのテープを搭乗前にダグに残す。もしも俺に何かあったらこれを聞け、と。もうこの時点で、ああ、チャッピーは落ちるんだ、と誰にでもわかる伏線。
 墜落した僚機に動揺するダグ。しかしチャッピーに託されたテープの存在を思い出して再生をしてみる。そのテープには、これを聞いているということは・・・・・・、なんて前略でいいようなことを述べ、ダグひとりで逃げ帰っても戦ってもいいけど選びなよ、的なことを言う。ダグはいったんテープを止め、←これ重要、考えた結果、戦うことにしたダグ。テープを再び再生。
ようし! その意気だ!
 的なチャッピーの声が!
 待て待て待て待て。
 ダグがテープ止めたからよかったものを、止めなかったら、こっ恥ずかしいことになってるがな。ダグまで動揺して落ちちゃうがな。
 何考えているんだよ大佐。結局生きてて対外的に英雄になっちゃってるし。
 ちなみに日本語吹き替えでしか観たことないから、英語版はちょっと違うかもしれん。